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口腔扁平苔癬[私の治療]

No.5207 (2024年02月10日発行) P.47

三邉正樹 (東京歯科大学口腔腫瘍外科学講座)

登録日: 2024-02-13

最終更新日: 2024-02-06

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  • 口腔扁平苔癬(oral lichen planus:OLP)は,細胞性免疫機序で生じる慢性炎症性疾患である。原因が明らかな場合,口腔苔癬様病変と呼ばれ,口腔扁平苔癬と鑑別しうる。がん化率は0.4~5.0%であり,口腔粘膜の潜在性悪性疾患(potentially malignant disorders of the oral mucosa)に分類される。治療は,診断の確定と異形性の有無の確認を目的として,病理組織学的評価を行った上で開始される必要がある。薬物療法の第一選択はステロイド外用療法であるが,薬剤,金属アレルギーなどの原因や不良な口腔環境などの増悪因子がある場合は,薬物療法のみでは病勢の制御が困難となる場合がある。

    ▶診断のポイント

    OLPの診断は両側性の網状型病変の場合は,臨床所見のみで診断されることもあるが,診断の確定,上皮性異形成の有無の確認のために,病理組織学的検査を行うべきである。網状・過角化病変がなく,びらん潰瘍性病変を呈している場合,鑑別診断は多岐にわたるため生検が必須である。OLPは口腔粘膜の潜在性悪性疾患のひとつとされているため,上皮性異形成の有無を確認する必要がある。

    ▶私の治療方針・処方の組み立て方

    治療は,病理組織学的評価の後,患者に病態説明と生活習慣指導を行った上で,皮膚症状の検索と治療,原因の検索と除去,増悪因子の除去,薬物療法を並行して進めている。

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