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「病院閉鎖で医療麻痺」 - エボラ治療支援医師が帰国報告

No.4715 (2014年09月06日発行) P.11

登録日: 2014-09-06

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エボラ出血熱の感染が拡大している西アフリカのリベリアで、世界保健機関(WHO)の支援活動に参加した国立国際医療研究センターの加藤康幸医師が8月28日、厚生労働省内で会見し、現地の状況について「感染への恐怖から病院の医師が診察を休止し、お産などエボラ出血熱以外の医療も麻痺しかけている」などと報告した。
加藤氏は8月3~20日、リベリアの首都モンロビアで、現地の医療従事者への研修や感染者の隔離施設の設営に携わった。
加藤氏は、「現地の医療は混乱してはいるが、最前線で感染者の治療に当たる人々は非常に情熱を持っている」と報告。一方で、感染者が集中している地区の小さな診療所では、防護服や遺体収容袋などの医療物資が乏しく、医師助手や看護助手が次々に二次感染しており、「日本からも医療物資の供給支援を行うべきだ」と訴えた。

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