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末梢性T細胞リンパ腫完全奏効後の自家末梢血幹細胞移植併用大量化学療法について

No.5163 (2023年04月08日発行) P.50

宮崎香奈 (三重大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学講師)

島田和之 (名古屋大学医学部附属病院血液内科講師)

登録日: 2023-04-05

最終更新日: 2023-04-04

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  • 末梢性T細胞リンパ腫の完全奏効後に自家末梢血幹細胞移植(autologous peripheral blood stem cell transplantation:ASCT)併用大量化学療法は必要でしょうか。
    名古屋大学・島田和之先生にご教示をお願いいたします。

    【質問者】宮崎香奈 三重大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学講師


    【回答】

     【有用性を示唆する報告がなされているが,第Ⅲ相試験による検証が必要である】

    抗CD20抗体医薬の応用以来,B細胞リンパ腫の治療成績は向上し,新規抗体医薬や免疫細胞療法などの開発により,さらなる治療成績の向上が見込まれる一方で,T細胞リンパ腫に対しては,新規治療薬が開発されてきているものの,いまだその治療成績は十分ではありません。

    末梢性T細胞リンパ腫は,成熟T細胞に由来するT細胞リンパ腫の総称です。欧米ではWHO分類2017における①末梢性T細胞リンパ腫・非特定型,②血管免疫芽球性T細胞リンパ腫,③未分化大細胞リンパ腫・ALK陽性/陰性の3つが主要病型ですが,わが国ではHTLV-1感染に起因する成人T細胞白血病・リンパ腫が多く認められることが特徴です。治療については,予後が比較的良好である未分化大細胞リンパ腫・ALK陽性と異なる体系で治療を行う成人T細胞白血病・リンパ腫は,ここで言及する末梢性T細胞リンパ腫とは分けて考えます。

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