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【読者アンケート結果】「診断の過程や責任の所在が曖昧に」(12月テーマ:医療AIへの期待と懸念)

No.5151 (2023年01月14日発行) P.69

登録日: 2023-01-13

最終更新日: 2023-01-13

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  • AI(人工知能)技術の進歩とともに医療分野への活用を期待する声が高まり、今年4月に開催される「日本医学会総会2023東京」ではAI関連のプログラムが多数予定されています。12月のアンケートでは「医療AIへの期待と懸念」をテーマにご意見を募集しました。

    医療分野におけるAI活用で期待する効果については、回答者の8割超が「診断精度の向上」を挙げ、次いで「事務作業の軽減」「医師の働き方の改善」が多いという結果になりました。その他のご意見として「期待するほど効果はない」(神奈川・開業医)という声もありました。

    一方、医療AIへの懸念で目立ったのは、「結果に至る過程がブラックボックス化されてしまう」(東京・臨床検査技師)、「診断補助でAIを活用すると、責任の所在が曖昧になる」(愛知・勤務医)、「AIによるミスで患者に被害が出た場合、責任は誰がとるのか」(東京・勤務医)など、診断に至る過程や責任の所在が不明確になるという指摘。「画像診断や病理診断を志す医師の減少」(宮崎・勤務医)、「医師の仕事の喪失」(神奈川・勤務医)など、医師の仕事をAIが奪うことを懸念する声も寄せられました。

    Web医事新報チャンネル(www.jmedj.co.jp/movie/)では「AIは医師の仕事をどう変える?」をテーマとした専門家同士の対談を12月下旬より配信しています。医療者の不安を払拭する議論も展開していますので、こちらもぜひご視聴ください。

    以下、「医療分野におけるAI 活用で懸念していること」について読者の皆様からいただいたは主なご意見を紹介します。(次ページへ

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