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多発性骨髄腫におけるDRd療法の効果と非寛解時の治療

No.5116 (2022年05月14日発行) P.50

八田善弘 (日本大学医学部附属板橋病院血液・腫瘍内科教授)

今井陽一 (獨協医科大学内科学(血液・腫瘍)講座教授)

登録日: 2022-05-11

最終更新日: 2022-05-10

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  • 多発性骨髄腫の初期治療にダラツムマブ+レナリドミド+デキサメタゾン(DRd)が頻用されていると思います。
    DRdの継続期間,長期継続していても非寛解のときの治療について,獨協医科大学・今井陽一先生に解説をお願いします。

    【質問者】

    八田善弘 日本大学医学部附属板橋病院 血液・腫瘍内科教授


    【回答】

    【DRd療法は移植非適応多発性骨髄腫の初期治療において中核をなす】

    自家移植非適応多発性骨髄腫の初期治療としてDRd療法の有効性は,レナリドミド+デキサメタゾン療法と比較するphase 3試験MA IA試験によって示されました1)。本試験に基づいて,移植非適応骨髄腫の初期治療にDRd療法が用いられることも多いと思います。

    MAIA試験では,約4年半の観察期間で無増悪生存期間(progression free survival:PFS)に加えて全生存期間(overall survival:OS)でも有意な改善がDRd療法で得られています。治療反応も部分寛解(partial response:PR)とそれ以上の反応が約9割の患者さんで獲得されています。さらに,完全寛解(complete response:CR)とそれ以上の深い治療効果が約半数の患者さんで得られています。微小残存病変(minimal residual disease:MRD)陰性という非常に深い治療反応の獲得も約3割の患者さんで可能となっています。

    PR以上の反応が得られれば,病気の進行や問題となる副作用がない限り治療を継続するべきと考えられます。

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