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同種移植後を含めた,急性骨髄性白血病に対するFLT3阻害薬の使い方

No.5068 (2021年06月12日発行) P.49

小島研介 (高知大学医学部血液内科学講座教授)

前田嘉信 ( 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 血液・腫瘍・呼吸器内科分野教授)

登録日: 2021-06-11

最終更新日: 2021-06-08

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  • 急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia:AML)の治療は長年,アントラサイクリン系薬とシタラビンの併用療法を中心とした化学療法と同種造血幹細胞移植が中心でしたが,最近FLT3阻害薬が臨床導入されました。AMLに対するFLT3阻害薬を組み込んだ治療ストラテジーについて,同種造血幹細胞移植後の投与可否を含めてご教示下さい。
    岡山大学・前田嘉信先生に回答をお願いします。

    【質問者】

    小島研介 高知大学医学部血液内科学講座教授


    【回答】

     【FLT3阻害薬はFLT3変異陽性の再発難治性AMLの予後を改善する】

    現在,FLT3阻害薬ギルテリチニブとキザルチニブは,FLT3変異陽性の再発難治性AMLに対して使用可能な治療薬として臨床導入されています。両剤とも再発難治性AMLの予後を有意に改善させる一方で,単剤では再燃・再発し,治癒をもたらすことが困難であることもわかっています。したがって,移植可能な症例においては基本的に再寛解導入療法としてFLT3阻害薬を使用し,その後に同種造血幹細胞移植が実施されます。FLT3阻害薬は,従来の抗癌剤治療に比べより高い寛解率を達成し,より多くの患者が移植に到達できると考えられます。

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