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【匠が教える東西医学部傾向と対策 其の弐〔関西編〕】学習の積み重ねはもちろん変化に対応できる力を養おう(日本医事新報特別付録 医学部進学ガイド「医学部への道2022」)

P.20

解説:医学部進学備校メビオ(大阪)

登録日: 2021-02-23

最終更新日: 2021-02-23

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私立医大・医学部入試の特徴は「多様な出題形式」。年度によってマーク・穴埋め形式から突然全問記述式に変更したケースも珍しくない。各校の傾向を把握し対策することは重要だが、同時にどのような出題形式にも柔軟に対応できる力を身につける普遍的な学習が肝要であることを意識しておきたい。続いて関西の主な医大・医学部について解説する。(日本医事新報特別付録・医学部進学ガイド「医学部への道2022」の全文はこちらから無料でダウンロードできます)

大阪医大

英語▶近年の私立医大入試では珍しい記述のみの問題構成。いずれの問題も取り組みやすい内容だが、文脈を踏まえた訳語を選択するには、確かな理解力と深い語彙力が求められる。

数学▶数学Ⅲの微積分、確率はほぼ必出である。空間図形の出題も多い。他大学に比べると本格的な証明問題が多いことも特徴。内容もバラエティに富んでおり、総合的な数学力が試される。

物理▶分量が多く、計算を工夫しないと煩雑になりやすい。制限時間内に完答するには、かなり要領よく立ち回る必要がある。

化学▶問題量も適切で解きやすい問題が多かった。標準的な問題集をやり込んでいれば、十分な得点が見込める。

生物▶論述問題は解答欄があまり大きくないため、論点をコンパクトにまとめる練習をしておくとよい。問題の読解、グラフの読み取りも訓練を。

関西医大

英語▶すべて長文という形式に変更。毎年大問構成の変更がある。長文の設問内容に大きな変化はなく、選択肢なしの空所補充問題には慣れが必要。

数学▶2019年度は全問記述、2020年度は空所補充と記述の混合、と形式が一定していないが、論証力よりも計算力を必要とする傾向は変わっていない。

物理▶公式導出のような理論の問題はしっかり押さえておきたい。以前より解き易い問題は増えたが、難易度の高い問題が出題される傾向は続いている。

化学▶実在気体の振る舞い、単位の換算などには注意を払っておきたい。基礎的な知識や解法を訓練したうえで、思考力も鍛えておこう。

生物▶問題数はやや減少したが細かい知識が必要な設問が増え、かなり難化した。この傾向が続けば対策は難しいが、解答の仕方の特殊なルールには慣れておくべきだろう。

近畿大 医学部

英語▶前半の大問では一部難問が含まれる。語句整序問題はやや難化傾向にある。後半の長文問題でどれだけ得点を確保できるかが鍵を握る。

数学▶2020年度は作業量が多く高得点は困難。また出題分野は数列や整数に偏っていた。例年は数学Ⅱの微積分や図形的な問題も頻出。

物理▶長文からの必要な情報の読み取り、考察問題が出されており、入試改革を明らかに意識している。日頃から長文問題を解く訓練をしておきたい。分量が多いのも特徴。

化学▶与えられた定数の桁数増加、正答しづらい設問が増えたことで難化したといえる。各分野を満遍なくカバーし、計算力の強化を図っておこう。

生物▶高校生物を超えた範囲からの出題も見られるが、真面目に勉強していれば得点できる部分も多い。頻出の「免疫」は発展的内容にも踏み込んでおこう。

兵庫医大

英語▶記述式のオーソドックスな良問。長文内容はライフスタイル、医療全般など多岐にわたる。大問構成には若干の変更が見られる。

数学▶2020年度は大きく難化した。解答の方針が立たない受験生も多かったと思われる。形式としては記述重視の傾向で、途中の式や考え方も記入する。

物理▶例年、原子分野の出題があるので、ひととおり復習しておきたい。また、論述問題の量が多いので解くのに詰まるような問題を要領よく飛ばす判断力が必要。

化学▶典型問題を経験的に解ける、というだけでは太刀打ちできない問題が多い。形式にとらわれず解ける問題を増やしておこう。

生物▶内容がオーソドックスで易化している分、点差がつきやすい。精度を犠牲にしてでも論述問題を手早く処理する練習をしておこう。2020年は出題がなかったが、「進化・系統」分野には気を配っておきたい。

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