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急性骨髄性白血病:FLT3阻害薬

登録日: 2020.07.30 最終更新日: 2026.02.21

真家紘一郎 (住吉クリニック)

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 【新規治療薬ギルテリチニブ】

急性骨髄性白血病(AML)における標準治療はアントラサイクリンとシタラビンである。次世代シークエンスを用いた大規模解析によりAMLの分子病態が解明されてきた一方,治療についてはconventionalな化学療法が40年余にわたり変わることなく,治療の根幹をなしてきた。

チロシンキナーゼ型受容体であるFLT3の遺伝子変異(FLT3-ITDまたはFLT3-TKD)はAMLの約1/3に認められ,このうちFLT3-ITD変異は予後不良因子であることがわかっている。変異型FLT3ではFLT3の恒常的活性化が認められる。これを阻害する新規治療薬が開発されてきた。ギルテリチニブはFLT3を選択的に阻害する経口薬である。再発難治のFLT3変異AMLを対象とし,ギルテリチニブ単剤と救援化学療法を比較した国際第3相臨床試験(ADMIRAL試験)の中間解析の結果に基づき,2018年9月にわが国で,同年11月に米国での製造販売が承認された。

ギルテリチニブ群のCR/CRh(完全寛解+部分的血液学的寛解を伴う完全寛解)率は21%(95%信頼区間:14.5~28.8)であった。ギルテリチニブの使用に際しては,事前にコンパニオン診断薬を用いてFLT3-ITD変異もしくはFLT3-TKD変異が陽性であることを確認する必要がある。現時点では,ギルテリチニブと他の化学療法の併用は認められていない。

【解説】

真家紘一郎 住吉クリニック


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