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2020年東京パラリンピック開催に向けて [プラタナス]

No.4699 (2014年05月17日発行) P.3

陶山哲夫 (社会福祉法人黎明会南台病院院長)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-04-03

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  • パラリンピック競技大会は、第1回(1960年)がローマ、第2回(1964年)が東京で開催されている。2013年のIOC総会において、2020年オリンピック・パラリンピックの開催地が東京に決定したことは、近年にない快挙と言える。我々障がい者スポーツ関係者はパラリンピック開催を推進する立場であり、この決定は大きな喜びである。

    パラリンピックは、1989年に創設された国際パラリンピック委員会(IPC)が主催する障がい者による世界最高峰のスポーツ競技大会である。モットーは「機会均等と完全参加」「障がい者のスポーツのエリート性」であった。現在のモットー“spirit in motion”は、障がいのあるスポーツマンの優れたパフォーマンスが人(普通の人)を勇気づけるとしている。つまり、障がいのある人のパフォーマンスが健常な人に感動を与えることにある。

    さて、2020年東京開催招致の際のモットーは「誰もが未来をつかむ(discover tomorrow)ことができ、世界で最も先進的で安全な都市の中心で、ダイナミックな祭典を経験することができる」としているが、2020年東京パラリンピックではIPCのモットーを実現することにあり、日本のスポーツ界が国際的評価を高める機会になると言えよう。

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