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■NEWS サブスペ領域認定希望の90学会を審査へ、4月より順次認定―日本専門医機構

No.4949 (2019年03月02日発行) P.18

登録日: 2019-02-19

最終更新日: 2019-02-19

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日本専門医機構は18日に定例会見を開き、寺本民生理事長がサブスペシャルティ領域専門医制度認定のための「基本的な考え方」を公表した。これを基にしたレビューシートを106学会・領域に送り、90学会・領域から回答があったという。サブスペ領域の認定について寺本氏は循環器内科や呼吸器内科、消化器内科を例に挙げ、「今年はファンダメンタルな領域の地固めが必要」との考えを示した。4月より順次認定し、9月にも制度を開始する方針だとしている。

「基本的な考え方」によると、サブスペ領域を認定するための必須要件は、専門医像と社会的使命の説明、基本領域の承認・同意、一定規模の専門研修施設数・指導医数。

基本領域の承認・同意については、サブスペ領域を関係する基本領域の多さから3カテゴリーに分類する。1つの基本領域専門医が大多数を占める場合はその基本領域の承認を求める。1つの基本領域専門医数が多数を占めるものの複数の基本領域が関与している場合は、一定水準以上の関与のある基本領域の承認が必要。どの基本領域専門医数も少数の場合は、関係するすべての基本領域の承認を要するという。

研修施設数・指導医数については、すべての都道府県に1施設以上あり、各施設に指導医がいることを原則としている。満たせない場合は、同じ地域ブロックで研修体制が確立でき、3年以内に都道府県ごとの体制を整備する見通しがつくことを求めるとした。

このほか、常勤のサブスペ専門医による独立した診療科や週1回以上の専門外来が一定程度存在すること、すべての大学病院に1名以上の専門医が常勤していること、専門医制度創設から10年以上経過しているなど制度の安定性についても盛り込まれた。

2019年度専攻医登録の状況「安定してきている」

同日の会見で寺本氏は、2019年度の専攻医登録の状況についても公表。1次募集で8031人、2次募集で497人(21日に採否が決定)だとして、8500人を超えるとの予想を示した。昨年度の専攻医の人数は8409人だったことから、「昨年より少し増えたが、それほど変わらない。2期目を迎え、安定してきている」との見解を述べた。今後のスケジュールについては、2次募集までに専門研修が決まっていない場合、222日~315日にかけて埋まっていない枠の範囲で応募が可能だとしている。

サブスペ領域の認定について、「小児がんなどの希少疾患についても視野にいれる必要がある」と述べる寺本氏

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