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■NEWS 2019年度の東京都の専攻医定員数、5%減で14基本領域学会が了承―日本専門医機構

No.4928 (2018年10月06日発行) P.18

登録日: 2018-09-26

最終更新日: 2018-09-26

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寺本氏は「地域偏在や診療科偏在をどう考えるかといった本質論について、理事会の半分の時間を費やして議論した」と述べた。

日本専門医機構の寺本民生理事長は、2019年度の東京都における専攻医採用数について、18年度の定員数から5%をメドとした削減で、シーリングの対象となる14基本領域学会から了承を得たことを明らかにした()。

19年度より3~4年間、18年度の定員数から約5%減を維持し、その結果のデータを踏まえ、機構内の委員会でその後のシーリングについて検討する方針だとしている。

寺本氏は、「東京にシーリングをかけることへの危惧はある。医療資源が豊富で、専攻医の方々も東京での研修を望んでいる。質の高い研修もできる。東京では北関東といった医療過疎地への派遣も行っている。5%をメドとした削減がどういう影響を及ぼすのか懸念している」と述べた。21日の理事会では、シーリングは正しいのかといったことについて熱い議論が交わされたという。

19年度の専攻医登録開始日については、「10月中旬というラインは崩さない」と強調。加藤勝信厚生労働相からの要望を受けた上で、募集を行うとしている。

表:シーリングの対象となる14領域

領 域 今年度 次年度
内科 567 541
小児科 130 124
皮膚科 92 88
精神科 101 96
整形外科 122 117
眼科 78 75
耳鼻咽喉科 61 58
泌尿器科 52 50
脳神経外科 58 56
放射線科 58 56
麻酔科 116 111
救急科 69 67
形成外科 55 53
リハビリテーション科 22 21

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