株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

(1)ロボット支援手術のトレーニングの実際[特集:ここまで進んでいるロボット支援手術]

No.4923 (2018年09月01日発行) P.28

松本純夫 (東京医療センター名誉院長)

登録日: 2018-09-03

最終更新日: 2018-08-29

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

2009年に薬事承認,2012年に前立腺摘出術が保険収載され,2018年に消化管・呼吸器・婦人科疾患に保険適用された

事前のトレーニングが必須である

da Vinciのトレーニングは,①e-learning研修で80点以上の成績達成後,②実機の説明,③研修センターでの実機トレーニング,④施設での手術見学を行う,⑤さらに目的別のアドバンス・トレーニングがある

1. ロボット支援手術導入はなぜ遅れたか?(図1)

手術支援ロボット(da Vinci® surgical system)のda Vinciスタンダードは2000年7月に発売された。同年,九州大学と慶應義塾大学で薬事承認に向けて臨床治験が行われた。しかし,当時のデータ収集処理が担当企業により適切に行われず,薬事承認に至らなかった。その後,2006年にda Vinci Sが発売され,前立腺摘出術のロボット支援手術が,がん断端陰性率,局所再発率の点で開腹摘出術に比較して低いことが報告された1)。さらに,全米の前立腺摘出手術のほぼ9割がda Vinciで行われるようになり,パラダイムシフトが顕著になったことから,わが国でも2009年に薬事承認された。しかし,機械が高価であることから費用対効果の面で議論があり,保険適用はさらに遅れ,2012年4月にわが国でもようやく前立腺摘出術が保険収載された(図1)。消化管・呼吸器・婦人科疾患への保険適用は2018年4月まで持ち越された。

    

プレミアム会員向けコンテンツです(期間限定で無料会員も閲覧可)
→ログインした状態で続きを読む

関連記事・論文

もっと見る

関連物件情報

もっと見る

page top