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HBVキャリアの関節リウマチ治療におけるMTX使用法は? 【核酸アナログ製剤によるB型肝炎への治療で効果を確認後,免疫抑制療法を検討】

No.4888 (2017年12月30日発行) P.64

南木敏宏 (東邦大学医学部内科学講座膠原病学分野教授)

登録日: 2017-12-25

最終更新日: 2017-12-22

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  • 38歳,男性。B型肝炎ウイルス(HBV)キャリアで,関節リウマチ患者。2014年の献血でHBV感染を指摘され,来院。妹もHBV感染とのこと。2014年5月の血液検査結果は表1の通り。



    2016年11月,多関節痛あり,他院でNSAIDsの処方を受けました。
    2017年7月,プレドニゾロン(プレドニン®)5mg 1錠/日の処方で症状は軽快。7月21日の血液検査結果は表1の通り。
    8月7日,当院来院。メトトレキサート(MTX,リウマトレックス® )2mg×3カプセル/週(合計6mg/週)と葉酸(フォリアミン®)5mg 1錠を処方。
    MTX投与によりHBVの再活性化が懸念されますが,MTXを中止しB型肝炎に対する治療を行い,HBVの再活性化の懸念が少なくなった時点でMTXを投与したほうがよいでしょうか。それとも核酸アナログ製剤を併用しながらMTXを投与したほうがよいでしょうか。

    (秋田県 F)


    【回答】

    2014年の本誌1)にも記載しましたが,HBVキャリアの患者には,消化器内科(肝臓)の専門医に相談し,エンテカビルなどの核酸アナログ製剤によるB型肝炎に対する治療を行い,その治療効果を確認した上での免疫抑制療法を検討すべきです。したがって,本症例でのプレドニゾロンやMTXは,核酸アナログ製剤での治療後に投与開始すべきであったと考えます。

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