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持続する体調不良があり,敗血症が疑われる40代男性[〈killer diseaseを見逃さない〉救急医療の画像診断(47)]

No.5208 (2024年02月17日発行) P.7

監修: 船曵知弘 (藤田医科大学病院高度救命救急センター長)

執筆: 森本公平 (川崎市立多摩病院放射線科副部長)

登録日: 2024-02-15

最終更新日: 2024-02-13

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【40代 男性】

主訴
腰痛,右股関節痛
現病歴
1カ月程前より食思不振,血尿,腰痛などの症状が出現。近医を受診し尿路結石,尿路感染症疑いとして抗生物質で加療された。その後も腰痛の継続があり,整形外科に紹介され椎間板ヘルニア疑いとして加療されるが症状継続。しだいに歩行困難の増悪や全身状態の悪化がみられるようになり紹介受診
既往歴
糖尿病(1年前より自己中断)
家族歴
なし
現症
意識清明,脈拍数120回/分,血圧110/77mmHg,体温38.8℃
L4/5レベルの背部右傍正中や右臀部後面に圧痛,叩打痛あり
血液検査
WBC 18×10
3/μL,RBC 4.20×106/μL,Hb 12.2g/dL,PLT 27.3×104/μL,TP 6.2g/dL,UN 20.4mg/dL,CRE 0.69mg/dL,Na 123mmol/L,K 4.4mmol/L,Cl 84mmol/L,AST 99U/L,ALT 58U/L,LD 285U/L,AMY 30U/L,CK 186U/L,CRP 36.23mg/dL,HbA1c 12.0%,BS 422mg/dL
検査所見
感染巣評価目的のための造影CTが施行された(図1)

注目すべき所見,追加検査は?

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