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『安倍晋三回顧録』をどう読むか？ ［深層を読む・真相を解く（132）］
3月に友人の民間病院院長から以下のメールを頂きました。「『安倍晋三回顧録』を買いました。好きな人は好きなのだろうと思いました。しかし、私には独善すぎる感じが強すぎて読み切れませんでした。いろんな人が暮らしているのですが、自分の側でない人々への配慮、思いやりが微塵も感じられなくて、読んでいて辛くなりました。こういう理由で中断は初めてかもしれません」
それに対して、私は以下のように答えました。「私も××さんと同じ印象・価値判断ですが、研究者として必要な本は好き嫌いは棚上げして読むトレーニングを積んでいるので（笑）、最後までシッカリ下線を引きながら読みました」。今回は、医療･社会保障政策の分析からはかなり離れますが、私がこの本をどう読んだかについて書きます。
