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間欠性跛行を主訴に受診した62歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(235)]

No.5043 (2020年12月19日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

大平善之 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

鋪野紀好 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

登録日: 2020-12-17

最終更新日: 2020-12-16

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原因不明のため他院神経内科より,当科のセカンドオピニオン外来へ紹介された患者である。受診8カ月前に両足底のしびれと痛みが出現し,徐々に上行して受診時は下腹部に至っている。症状は歩行で悪化するが,立ち止まるだけでは改善せず,坐位による休息を要する。また背臥位より腹臥位で症状が楽になると言う。歩行時は,背筋が伸びている(図1)。受診4カ月前から便秘が出現し,下剤を服用している。腰椎MRIでは明らかな異常を認めない。

既往に頭蓋内硬膜動静脈瘻がある。

身体診察では両下肢に感覚過敏を認めるが,解離性感覚障害はない。腱反射は正常で,バビンスキー反射は陰性。体幹にセンソリーレベルはない。


 研修医の診断:腰部脊柱管狭窄症

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