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私見“最近の疥癬─傾向と対策”[プラタナス]

No.5008 (2020年04月18日発行) P.3

中村哲史 (春日部中央総合病院皮膚科部長)

登録日: 2020-04-18

最終更新日: 2020-04-14

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  • 皮膚科医を悩ませる疾患に疥癬がある。私は疥癬をみつけると、「ふう」とため息をついてしまう。今後のご家族や施設での労力を想像するからである。施設では個室管理し、毎日清掃を行い、入浴とオイラックス®の全身塗布を行い、毎週病院にくる、その労力は大変なものと承知している。

    それでもイベルメクチンの内服や、スミスリン®ローションの外用が保険適用となり、昔の610ハップ浴、γBHC軟膏塗布などよりは治療が行いやすくなった。最近は、近隣の老人施設からの依頼は年に数例と減少し、さらにパンデミックにならないで済んでいるように感じる。

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