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プライマリケア医のための 実践フレイル予防塾 めざせ健康長寿

定価:3,456円
(本体3,200円+税)

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編著: 荒井秀典(国立研究開発法人国立長寿医療研究センター副院長)
判型: B5判
頁数: 132頁
装丁: 2色刷
発行日: 2017年10月15日
ISBN: 978-4-7849-4708-9
版数: 1
付録: -

「フレイル」とは、加齢に伴う機能低下により、様々な健康障害に陥りやすくなった状態のこと。
要介護状態と健常との間といえる状態で、適切な介入を行えば健常に戻れる可能性があると考えられています。

本書は高齢社会で増えつつある「フレイル高齢者」への対応を、症例を挙げ具体的なアプローチ方法にまで踏み込んで解説しました。

高齢者診療の現場でチームのトップとして対応を求められる医師向けに、診断から疾病管理、行政などとの連携までをしっかりまとめた、臨床実践に役立つ1冊です。

診療科: 内科 老年科

目次

第1章 総論
超高齢社会におけるフレイルの意義

第2章 地域・病院におけるフレイル予防
1 地域におけるフレイル予防
2 病院におけるフレイル予防のための集団指導

第3章 各疾患におけるフレイル予防
1 口腔疾患におけるフレイル予防
2 循環器疾患におけるフレイル予防
3 腎疾患におけるフレイル予防
4 糖尿病におけるフレイル予防
5 慢性閉塞性肺疾患におけるフレイル予防
6 骨粗鬆症・ロコモにおけるフレイル予防

第4章 対策編
1 フレイル予防のための栄養対策
2 フレイル予防のための運動処方
3 フレイル予防のために気をつけるべき薬とは?
4 フレイルに対する漢方治療の可能性

第5章 フレイルに対するアプローチ編
症例検討1 身体的フレイルの症例へのアプローチについて
症例検討2 精神心理的フレイルの症例へのアプローチについて
症例検討3 社会的フレイルの症例へのアプローチについて

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序文

今回「プライマリケア医のための 実践フレイル予防塾-めざせ健康長寿」を発刊することとなった。
高齢化が進み, 病院でも診療所でも高齢者を診る機会がますます多くなってくる。高齢者の特性として慢性疾患が多く,多病であるため多くの診療機関を受診することも多くなってくる。もちろん高齢者においても疾患の診断・治療は診療の基本であり,慢性疾患の管理はきわめて重要な位置を占める。しかしながら,疾患の管理とともに高齢者特有の症候が認められることが多くなる。
その症候は加齢に伴って増加するため,多くの場合年のせいとして医療側も患者側もあきらめていることがある。しかし,老化現象の中には介入が可能なものも含まれていることを理解しなければならない。すなわち,加齢に伴う変化の中でフレイルという病態が健康長寿のためのキーワードとして注目されている。フレイルとは加齢に伴う様々な機能低下(予備力の低下)をもとに種々の健康障害(たとえば日常生活機能障害,転倒,独居困難,入院,死など)に陥りやすくなった状態であり,要介護状態と健常との間の中間的な状態であり,適切な介入が行われれば,健常近くに戻れる可逆的な状態と考えられている。また筋力の低下や俊敏性が失われて転倒しやすくなるといった身体的問題のみならず, 認知機能障害やうつなどの精神・心理的問題,あるいは,独居などによる孤立や経済的困窮などの社会的問題も含め, 高齢期の問題を包括的に広くとらえた概念である。このようにフレイルは高齢者の健康長寿の妨げとなるだけではなく,医療・福祉・行政がタッグを組んで対応すべき病態と考えられる。
医療サイドにおいては多職種連携が必要であり, 慢性疾患を有しながら, 自立性を失わないようにするためにはフレイルの概念, 診断方法,および介入方法への理解がきわめて重要となる。
本書はこれからますます増加が予想されるフレイル高齢者にどのように対応すればいいかを是非知りたいという希望に応えるべく, プライマリケア医を対象として編集された。本書はまた症例を使って具体的なアプローチ方法に踏み込んだチャレンジングな本であると自負している。
本書が各位の臨床実践に役立つことを切望する。

2017年9月
国立長寿医療研究センター副院長 荒井秀典

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