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jmedmook35 あなたも名医!見逃すと怖い血管炎 日常診療に潜む兆候に気づこう!

血管炎は難しい病気?!血管炎のすべてがこの1冊でよくわかる!

定価:3,850円
(本体3,500円+税)

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編著: 湯村和子(国際医療福祉大学病院予防医学センター・腎臓内科教授)
判型: B5判
頁数: 184頁
装丁: カラー
発行日: 2014年12月25日
ISBN: 978-4-7849-6435-2
付録: -

本書では、早期診断・治療の大切なANCA関連血管炎の中でもわが国に多い顕微鏡的多発血管炎を中心に、最新の分類(呼称)、検査・評価方法、治療、予後などについてわかりやすくまとめました。また、多科にわたる「血管炎」の病態を理解してもらうために、 その分野のスペシャリストが様々な症例を提示しつつ、どこが診断のポイントなのか、ジェネラリストの日常診療で役立つようしっかり解説しています。

目次

第1章 血管炎ってどんな病気?
01 血管炎ってむずかしいけど,身近な病気ってほんと?
02 血管炎を疑い,診断するのはどうするか?─分類から診断
03 ANCAってな〜に? 血管炎のマーカーになるの? 検査キットは?
04 活動性評価のBVASってどんなの?
05 血管炎障害指標のVDIってどんなの?
第2章 血管炎のいろいろ
06 若い女性でも血管炎はあるの? 大型血管炎:高安動脈炎
07 頭部に限局した血管炎ってあるの? 大型血管炎:巨細胞性動脈炎(別名称:側頭動脈炎)
08 子どもの血管炎って,川崎病なの? 中型血管炎:川崎病
09 結節性多発動脈炎が血管炎の代表だったの? 中型血管炎:結節性多発動脈炎(別名称:結節性動脈周囲炎)
10 ウェゲナー肉芽腫症って今はなんて呼ぶの? 小型血管炎:多発血管炎性肉芽腫症(旧名称:ウェゲナー肉芽腫症)
11 耳鼻科的立場から多発血管炎性肉芽腫症を考える ANCA関連血管炎性中耳炎(OMAAV)という新しい概念
12 喘息と関連した血管炎ってあるの? 小型血管炎:好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(旧名称:チャーグ・ストラウス症候群)
13 紫斑が出て,尿異常あれば血管炎を疑うの? 小型血管炎:IgA血管炎(旧名称:シェーンライン・へノッホ紫斑病)
14 皮膚限局型の血管炎ってあるの? 皮膚白血球破砕性血管炎と皮膚型結節性動脈炎
第3章 顕微鏡的多発血管炎を症例から考えてみよう
15 顕微鏡的多発血管炎とは? その診断は? 小型血管炎:顕微鏡的多発血管炎
16 顕微鏡的多発血管炎の主要病変は腎臓なの?─急速進行性糸球体腎炎との関係
17 間質性肺炎から,顕微鏡的多発血管炎に進展することがあるの?
18 末梢神経障害は顕微鏡的多発血管炎のこともあるの?
19 顕微鏡的多発血管炎の皮膚症状は?
第4章 顕微鏡的多発血管炎の治療
20 血管炎,特に顕微鏡的多発血管炎はどう治療したらよいの?
 コラム1 ANCA関連血管炎ってどれとどれ? ─JMAAV試験の結果
 コラム2 血管炎による難聴
 コラム3 血管炎と感染症との関連はあるの?
 コラム4 炎症性腹部大動脈瘤も血管炎なの? ─IgG4関連疾患との関係
 コラム5 顕微鏡的多発血管炎の皮膚病変と他の血管炎の皮膚病変との違いはあるの?
 コラム6 新しい治療ってどんな治療?
 memo 血管炎バイオマーカー測定キット ANCA-Fast
 memo リウマチ性多発筋痛症(polymyalgia rheumatica;PMR)
 memo 難病医療費助成事業指定医制度申請手続きについて

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序文

巻頭言€
このたびjmedmookで「見逃すと怖い血管炎」というテーマを取り上げました。それは,私が厚生労働省科学研究費補助金事業 難治性疾患克服研究事業「難治性血管炎に関する調査研究班」,その後の「ANCA関連血管炎の前向き臨床研究」に関わらせて頂いたことから,特にANCA関連血管炎の中でも,わが国に多い顕微鏡的多発血管炎という病気について, 地域医療に携わる医師にしっかりと認知してもらうことが重要であることを痛感してきたためです。€
本書では,本疾患の最新の分類(呼称),検査・評価方法,治療,予後などについて,わかりやすくまとめてみました。また,多科にわたる「血管炎」の病態を理解してもらうために, その分野のスペシャリストの先生方に, 様々な症例を提示しつつ, どこが診断のポイントか, ジェネラリストが日常診療で役立つようコンパクトに解説して頂きました。€
「血管炎は難しい病気」というイメージがあるようですが, それはこれまで多くの医師が遭遇したことのない疾患であったことに起因していると思われます。血管炎の好発年齢層での発症が増加しているにもかかわらず, いまだ臨床の現場では診断がつかずに治療が遅れ,重症化する患者さんもいらっしゃいます。€
血管炎の多くは突然発症し急速に進行することから, 地域の病院や診療所で早期に血管炎を疑い,迅速に診断し,治療も行える体制の構築が求められています。この体制を支えるためには, まず, 診療に当たる医師が血管炎という病気をよく理解することが必要不可欠です。血管炎について多くの医師にその知識が普及するまでには時間がかかると思われますが, 増え続けている患者さんを救うためにも急務です。€
知識を普及させる手段の1つとして「一般社団法人腎臓血管加齢医療研究機構」を設立し,講演会・研究会の開催も行っていますが,さらに本書が出版されることで, 血管炎の認知度が高まり, 臨床で血管炎の早期診断・治療がなされることを願っています。€
最後になりましたが, 大変多忙な中, 執筆にご協力下さいました先生方に深謝いたします。€
─ 企画から5年を経たクリスマスイブに─

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正誤情報

下記の箇所に誤りがございました。謹んでお詫びし訂正いたします。

・ 『jmedmook35 あなたも名医!見逃すと怖い血管炎』刊行後の情報の更新

このたびは『jmedmook35 あなたも名医!見逃すと怖い血管炎  日常診療に潜む兆候に気づこう! 』をご購入いただき,誠にありがとうございます。
本書の刊行後,情報の更新がございましたので,お知らせ致します。


難病情報センターのウェブサイトで照覧可能な認定基準等の表示変更が行われ、平成26年12月までと平成27年1月からに分けて表示されています。
下記URLから各難病の概要、診断基準等・臨床調査個人票が閲覧可能です。
(2014年12月19日現在)

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