株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

副甲状腺機能低下症

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-06-19
竹内靖博 (虎の門病院内分泌センター部長)
    • 1
    • 2
  • next
  • ■疾患メモ

    副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone:PTH)の作用不全による疾患であり,低カルシウム血症とそれに関連するテタニーなどの症状をもたらす1)

    PTHの分泌不全や,その標的臓器における不応により,低カルシウム血症と高リン血症を生じる。

    PTH分泌不全による症例は,先天異常症に合併する場合と,後天的に発症する特発性に分類される2)。頸部手術後に本症を発症する場合は,続発性副甲状腺機能低下症と呼ばれる。

    標的臓器におけるPTH不応症は,偽性副甲状腺機能低下症と呼ばれる。

    いずれも頻度は低く,国内の患者数は1000~1万人未満と推定される。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    低カルシウム血症による症状:テタニー,痙攣(小児)。

    皮下骨腫などの異所性石灰化。

    偽性副甲状腺機能低下症の一部症例:低身長・円形顔貌・肥満・中手骨短縮などのAlbright遺伝性骨異栄養症(Albright's hereditary osteodystrophy:AHO)。

    【検査所見】

    〈副甲状腺機能低下症に共通の検査所見〉

    低カルシウム血症・高リン血症。

    頭部CT像:大脳基底核の石灰化。

    軟部組織の石灰化。

    〈偽性副甲状腺機能低下症に特有の検査所見〉

    TSH,LHあるいはGHRHに対する不応性を示す内分泌検査結果。

    AHOを伴う症例:単純X線像で第4・5指中手骨および中足骨の短縮。

    〈血中PTH濃度〉

    偽性副甲状腺機能低下症では血中PTH高値。

    それ以外では血中PTH低値。

    1190疾患を網羅した最新版
    1252専門家による 私の治療 2021-22年度版 好評発売中


    PDF版(本体7,000円+税)の詳細・ご購入は
    コチラより

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    page top