質疑応答【動画版】では、現場の臨床医の先生方から実際に寄せられた質問・疑問を取り上げ、専門家が最新の知見・データに基づいてわかりやすく解説します。
今日のテーマは「子どもへの新型コロナワクチン接種は必要か」。長崎大学医学部小児科教授の森内浩幸先生にご回答いただきます。
(視聴時間17分・2021年9月2日収録)
【Question】
- デルタ株の流行など最近の状況を踏まえ、健康な子どもへの新型コロナワクチン接種の是非、リスクとベネフィットのバランスについてどのように考えたらいいでしょうか?(0:27)
- 2021年6月以降、公的接種の対象に12~15歳が追加され接種が進む中で、現場で生じている問題はありますか?(5:56)
- 子どもの副反応は他の年齢層と異なるというデータはありますか?(9:41)
- 子どもの感染者が増える中、教育と感染対策をどう両立させるかが問題となっています。学校の現場での感染対策はどのように進めていくべきと考えますか?(10:35)
【森内先生に編集部から質問】
- 「現在の診療科(小児科)を選んだ理由」「どのようなやりがい・難しさを感じているか」「今後取り組みたいこと」を教えてください。(14:29)
編集メモ~ここがポイント!
- 健康な子どもにとってもワクチンのメリットはデメリットを上回る
- ワクチン接種には味覚・嗅覚障害などの新型コロナ後遺症を防ぐことができるというメリットもある
- ただ、ワクチンに対する恐怖感・不安感を解消できない中での接種は望ましくない
- 接種を進めるには、子どもたちの心の問題をケアできる体制づくりが重要
- 学校現場では、子どもにとって何が大切かを忘れず、バランスのとれた感染予防対策を進めるべき
- 学習塾や学童保育の感染予防対策もしっかり行う必要がある
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[質疑応答~プロからプロへ]子どもに新型コロナウイルスワクチンは必要か?(日本医事新報2021年3月27日号掲載)