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15 慢性腸炎・慢性下痢(しぶり腹)[【実践】ちょいたし漢方]

No.4683 (2014年01月25日発行) P.36

新見正則 (帝京大学外科准教授)

登録日: 2014-01-25

最終更新日: 2017-10-19

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  • 使い方の説明
    ▶保険適用漢方薬をできる限り優先して割り付けています。
    ▶処方の最後に<保>があればツムラの直接的病名が保険収載されています。
    ( )の番号や保険の適応病名はツムラのエキス剤に準じています。
    ▶特別な記載がない限り,成人は毎食前に1包ずつ,1日3回内服です。
    ▶子どもの1回量は小学生は1/2,幼稚園は1/3,それ以下は1/4包を筆者は目安にしています。
    ▶基本的にツムラ保険適用漢方エキス剤129種類(顆粒128種類+塗り薬1種類)の範囲での解説です。
    ▶一手目が効かないときは,併用せずに,二手目,三手目と切り換えて下さい。
    ▶西洋薬部分の「なし」とは,一般的に対処できる薬剤がないという意味です。
    ▶表中の「1日量」とは1日3回服用した場合,摂取することになる「煎じる前の生薬の量」のことです。


    Point① 子どもにはとにかく五苓散(17)とお話しました。同じように高齢者には真武湯(30)が幅広く有効です。高齢者で困れば真武湯(30)ですね。

    Point② 真武湯(30)を慢性の下痢に使用するときは,舌が火傷しそうなほどアツアツにしたお湯で内服します。これを熱服と言います。通常は温かめのお湯ぐらいですので温服と言います。

    基本となる西洋薬

    ビオフェルミン®/ロペミン®など

    一手  まずこれをためしてみよう

    大人(がっちり):半夏瀉心湯(14)<保>
    大人(中肉中背)半夏瀉心湯(14)<保>
    大人(虚弱)半夏瀉心湯(14)<保>
    女性:半夏瀉心湯(14)<保>
    高齢者:真武湯(30)<保>
    子ども:五苓散(17)

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