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03 かぜに罹りたくない[【実践】ちょいたし漢方]

No.4683 (2014年01月25日発行) P.10

新見正則 (帝京大学外科准教授)

登録日: 2014-02-25

最終更新日: 2017-10-19

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  • 使い方の説明
    ▶保険適用漢方薬をできる限り優先して割り付けています。
    ▶処方の最後に<保>があればツムラの直接的病名が保険収載されています。
    ( )の番号や保険の適応病名はツムラのエキス剤に準じています。
    ▶特別な記載がない限り,成人は毎食前に1包ずつ,1日3回内服です。
    ▶子どもの1回量は小学生は1/2,幼稚園は1/3,それ以下は1/4包を筆者は目安にしています。
    ▶基本的にツムラ保険適用漢方エキス剤129種類(顆粒128種類+塗り薬1種類)の範囲での解説です。
    ▶一手目が効かないときは,併用せずに,二手目,三手目と切り換えて下さい。
    ▶西洋薬部分の「なし」とは,一般的に対処できる薬剤がないという意味です。
    ▶表中の「1日量」とは1日3回服用した場合,摂取することになる「煎じる前の生薬の量」のことです。


    Point① 漢方薬は生薬の足し算です。生薬にもいろいろな成分が含有されています。ですから,乱暴な言い方をすれば,「何でも治る可能性」があります。そこが西洋薬にない魅力のひとつです。

    Point② その魅力の延長として,どんな漢方薬でも長く内服しているとかぜに罹りにくくなったという印象を持ちます。そしてかぜに罹りたくないのであれば,漢方薬の中でも,気力・体力をつける人参と黄耆を含む参耆剤が有益です。

    Point③ 参耆剤の王様は補中益気湯(41)と十全大補湯(48)です。

    基本となる西洋薬

    なし

    一手  まずこれをためしてみよう

    大人(がっちり):補中益気湯(41)
    大人(中肉中背)補中益気湯(41)
    大人(虚弱)補中益気湯(41)
    女性:補中益気湯(41)
    高齢者:補中益気湯(41)
    子ども:小建中湯(99)

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