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各学会ガイドラインへの掲載を目指す 【漢方の将来ビジョン研究会】

No.4848 (2017年03月25日発行) P.13

登録日: 2017-03-22

最終更新日: 2017-03-22

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研究会代表世話人の北島政樹氏(国際医療福祉大)は提言書について「各組織で今後の研究に活用してほしい」と訴えた

「国民の健康と医療を担う漢方の将来ビジョン研究会」(高久史麿会長)は17日、がん領域や高齢者医療に漢方薬を普及させるため、エビデンスの集積と各学会ガイドラインへの掲載や海外展開の推進などに向けた提言書を発表した。今後、関係省庁、学会、議員連盟などに提出する予定。

提言書は漢方薬について、末梢神経障害や口内炎など西洋薬では十分な対応ができない抗がん剤の副作用やフレイルに対してエビデンス報告があるとして、「必要不可欠な医薬品」と強調。エビデンスの集積を加速化するために、副作用対策と安全性データの蓄積やバイオマーカー開発などの必要性を指摘した。その上で、エビデンスの集積により診療ガイドラインに掲載され、臨床現場で広く使用されている品目については「基礎的医薬品として位置づけ、薬価の安定化策を講じるべき」とした。

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