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顔面の色素斑を写す特殊カメラの具体例

No.4726 (2014年11月22日発行) P.61

秋田浩孝 (藤田保健衛生大学医学部皮膚科学講座准教授)

登録日: 2014-11-22

最終更新日: 2016-10-18

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【Q】

No.4674,p20「低出力QスイッチNd:YAGレーザートーニングによる肝斑の治療」に顔面の紫外線(UV)写真が載っていた。このような写真が撮れるカメラの具体例と特徴を。 (秋田県 H)

【A】

通常のデジタルカメラを使用して紫外線写真を撮影することは簡易ではない。そのため当院では,皮膚画像装置であるVISIAREvolu-tion(米国Canfield Scientific社製,わが国ではインテグラル社が販売)を使用している。本機器は,カラー写真とUV写真の撮影ができ,「シミ」「シワ」「毛穴」「色ムラ」「ポルフィリン」「隠れジミ」「メラニンインデックス」「ヘモグロビンインデックス」の解析が可能である。
実際の撮影はブースの中に顔面を入れ,カラー写真とUV写真を撮影する。3次元ポジションマッチング機能(初回撮影時の写真画像を基準とし,その画像を残像として使用することにより各回の撮影時におけるポジショニングのずれを防ぐ機能)と同一照明の効果により,撮影ポジションのずれによる解析誤差や,前後写真の色調の違いを防止し,再現性を実現していることが特徴である。
画像解析ソフトなども有し,高機能ではあるが,価格は通常のデジタルカメラと違い,高価である。

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