株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

80歳以上の未治療高齢者DLBCLに対するPola-R-CHP療法について

No.5190 (2023年10月14日発行) P.48

牧山純也 (佐世保市総合医療センター血液内科医長)

佐分利益穂 (大分県立病院血液内科副部長)

登録日: 2023-10-15

最終更新日: 2023-10-12

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • IPIスコアが2以上の未治療びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma:DLBCL)に対する標準治療のひとつとしてPola-R-CHP療法(ポラツズマブ ベドチン・リツキシマブ・シクロホスファミド・ドキソルビシン・プレドニゾロン)が推奨されています。しかし,実臨床でしばしば遭遇する80歳以上の高齢者に対するPola-R-CHP療法のエビデンスは乏しく,その実施に関しては様々な工夫が必要と考えます。
    この点について,大分県立病院・佐分利益穂先生にご解説をお願いいたします。

    【質問者】牧山純也 佐世保市総合医療センター血液内科医長


    【回答】

     【Pola-R-miniCHP療法は症例に応じて実施可能かもしれない】

    80歳以上の高齢者においては,心臓,肝臓,および腎臓の生理的機能低下,造血機能低下による高度な血液毒性による感染症併発リスク,認知機能低下,加えて,様々な社会背景による医療資源補助の必要性など,80歳未満よりも治療障壁が多く,高齢者総合機能評価の様々なスケールを用いた包括的評価によって最適な治療を選択する必要があります。

    80歳以上の高齢者DLBCLにおいては,治療完遂率の低さ,感染症やその他の合併症により,治療強度を保つことが生存期間の延長に寄与しないことが示されています1)。すなわち,疾患悪性度以上に,個々の症例における治療への忍容性が重要な因子と考えられます。

    残り1,074文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    関連求人情報

    関連物件情報

    もっと見る

    page top