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急性リンパ性白血病治療における微小残存病変(MRD)測定の意義について

No.5152 (2023年01月21日発行) P.51

杉田純一 (札幌北楡病院血液内科部長)

長藤宏司 (久留米大学医学部内科学講座 血液・腫瘍内科部門教授)

登録日: 2023-01-19

最終更新日: 2023-01-17

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  • 急性リンパ性白血病治療における微小残存病変(minimal residual disease:MRD)測定の意義についてご教示下さい。
    久留米大学・長藤宏司先生のご解説をお願いします。

    【質問者】

    杉田純一 札幌北楡病院血液内科部長


    【回答】

     【急性リンパ性白血病の治療効果の客観的評価,合理的な治療選択において,MRD測定は最も重要な検査である】

    急性リンパ性白血病の治療効果判定は,末梢血における正常造血の回復と,骨髄液塗抹標本の光学顕微鏡検査による白血病細胞(いわゆる芽球)の消失をもって,完全寛解を判断してきました。

    その後,白血病細胞特異的な抗原を有する細胞を検出できるフローサイトメトリー(flow cytometry:FCM)や,白血病特異的なDNAやキメラmRNAを検出するポリメラーゼ連鎖反応(polymerase chain reaction:PCR)などの開発により,客観的かつ高感度(1/1千~1/10万)に芽球の定量が可能になりました。FCMやPCRによる芽球定量と,光学顕微鏡検査による芽球定量を比較すると,必ずしも一致しない場合があります。光学顕微鏡による残存芽球の定量は,不正確だったのです。

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