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【人】仲井培雄さん「地域包括ケア病棟は多職種協働文化を醸成する」

No.4787 (2016年01月23日発行) P.14

仲井培雄 (地域包括ケア病棟協会会長)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-01-27

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  • 仲井培雄さん(Nakai Masuo)

    地域包括ケア病棟協会会長

    1985年自治医科大学卒業。石川県舳倉島、白峰村の診療所所長などを経て、89年金沢大医学部第2外科入局。99年芳珠記念病院外科部長、同年豪州留学、2004年同病院理事長就任。14年地域包括ケア病棟協会会長に就任

    「地域包括ケア病棟は多職種協働文化を醸成する」

    昨年5月に設立された地域包括ケア病棟協会の初代会長を務める。祖父、父ともに医師の家系に育ち、石川県能美市で芳珠記念病院を中心とした「ほうじゅグループ」の代表として地域医療に取り組んでいる。自治医大卒業後は離島や山間の村に赴任、患者の生活習慣や家系などの背景まで把握して診療を行う「生活と密着した医療」を実践した。

    留学時は医療機関の役割が明確化している豪州の医療制度に衝撃を受けた。急性期の平均在院日数は7日程度で、診断群別包括支払方式(DRG/PPS)に基づき標準的な患者コストを数値化するなど、EBMを重視した合理的な医療を目の当たりにし、「医療は国民性を反映した文化」だと実感したという。

    一方、日本医療の最大の特徴は国民皆保険制度。皆保険堅持には医療機能の分化が急務だが、急性期からの受入れ(ポストアキュート)、緊急時の受入れ(サブアキュート)、在宅・生活復帰支援の3つを中核機能とする地域包括ケア病棟は、「治し支える医療が求められるパラダイムシフトに対応している」とその役割の重要性を強調する。

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