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本庶氏のノーベル賞受賞でさらに脚光─現在の薬価と適応一覧【免疫チェックポイント阻害薬】

No.4929 (2018年10月13日発行) P.16

登録日: 2018-10-10

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本庶佑京大特別教授のノーベル生理学・医学賞受賞決定で免疫チェックポイント阻害薬への注目がますます高まっている。本庶氏によるT細胞の抑制機能を持つPD-1分子の発見は、抗PD-1抗体「オプジーボ」(一般名:ニボルマブ)の開発につながった。また、共同受賞者のジェームズ・アリソン米テキサス大教授の研究は、抗CTLA-4抗体「ヤーボイ」(一般名:イピリムマブ)の開発に結びついた。スウェーデンのカロリンスカ研究所は、2人の研究を「がん治療に革命をもたらした」と評価。PD-1とCTLA-4の両方を標的にした併用療法についても「現時点で最良の臨床成績をもたらす治療薬」として期待を示している。

オプジーボが薬価収載されたのは2014年。これを皮切りに、翌年にはヤーボイ、17年には「キイトルーダ」(一般名:ペムブロリズマブ)、「バベンチオ」(一般名:アベルマブ)が収載された。現在では6種類の免疫チェックポイント阻害薬が保険適用されている(表)。がん治療の新たな時代が幕を開け、現在、国内外でそれぞれの免疫チェックポイント阻害薬の臨床試験が進んでいる。

適応拡大に期待が高まる一方で、オプジーボは超高額な薬価により、“薬剤費亡国論”を巻き起こした。医療保険財政への影響を問題視した厚労省はオプジーボを対象に緊急薬価改定を実施し、17年には50%に引き下げられた。さらにオプジーボなど高額薬剤問題は、官房長官、財務相、経済再生相、厚生労働相の4大臣の合意による薬価制度抜本改革にも発展。年4回の新薬の保険収載の機会に、市場拡大再算定のルールに従って薬価を引き下げる仕組みを設けることとなった。新ルールに基づき、オプジーボは11月1日より37.5%の引下げが適用される。

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