抗菌薬の切り札的な位置づけで広く使用される一方で、耐性菌による院内感染事例の増加が大きな問題となっているカルバペネム系抗菌薬。包括医療費支払い制度(DPC)の対象病院1664施設のデータ(2016年4月〜17年3月)を基に、厚生労働省が入院患者に対するカルバペネム系抗菌薬の使用日数を分析したところ、全国平均は28日だった。ただし、都道府県間での差は最大で2倍以上に及び、最長の新潟県(48日)と最短の秋田県(18日)では30日の開きがある。抗菌薬の投与期間は疾患の種類や患者の状態によって異なり、短ければよいわけではなく地域差もあって当然だが、極端に長い地域では適正化の余地もありそうだ。
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