感染症編① 日本プライマリ・ケア連合学会監修
本連載では,日本プライマリ・ケア連合学会/全日本病院協会が実施している「総合医育成プログラム」の中から,選りすぐりのクリニカルパールを紹介します。現場のニーズを熟知しているエキスパートが,プライマリ・ケア医にとって「まさにそこが知りたかった!」というポイントをわかりやすく解説します。
◆患者背景は,詳細な問診,免疫不全の有無,皮膚・粘膜のバリア破綻の有無,社会背景にわけて聴取する。
◆臨床所見から感染臓器を想定し,原因微生物を推定する。
1 感染症診療の基本:POMA-Rの考え方
感染症診療の考え方には様々な型がありますが,まずは,①患者背景(Patient background)を確認し,そして,②感染臓器(Organ)を想定,③原因微生物(Micro organism)を推定したら,その微生物に効果のある④抗微生物薬(Antimicrobials)を選択します。治療開始後はフォローアップが重要であり,⑤連日アセスメントを繰り返して(Reassessment),治療効果判定をします。筆者は,これらの頭文字を取って「POMA-R」という覚え方を提案してます。今回は問診・身体診察に関わるPとOについて解説します。