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「開業20年目の町医者の地域貢献」[長尾和宏の町医者で行こう!!(50)]

No.4754 (2015年06月06日発行) P.17

長尾和宏 (長尾クリニック)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-17

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  • 開業医になり20年が経過

    早いものでこの連載が50回を迎えた。私のクリニックもこの6月で開業20周年の節目を迎える。阪神大震災の後、商店街の雑居ビルの2階で開業した。来院患者数は1桁台が続いたので、事務職員と私だけの静かなスタート。来る人ごとに日本一狭い診療所だと言われた。在宅患者の第一号はビルのオーナーさん。外来も在宅も閑古鳥が鳴き、現在と比べると嘘のように暇な昼休みだった。先輩から開業医のピークは20年目に来ると聞かされていたが、果たして20年後には100人を超えるスタッフを抱えるようになり生活も様変わりした。

    数年前、無謀にも50歳を超えてレーシック手術を受けた。予定より角膜を焼きすぎたらしく遠視になった。細かい字が見にくくなり常に老眼鏡が必要となった。新聞は見出しぐらいしか読めなくなったので速読が上手くなった。その頃からパソコンに向かって文章を書くようになり、現在も年間数冊のペースで書籍を出している。国語が一番苦手だった自分がこうした拙文を書いていること自体、いまだに信じられない。在宅診療を含めた日常診療、地域での社会活動、種々の団体の役員としての活動、講演や執筆活動などに忙殺されるようになり、趣味のゴルフや旅行の時間がなくなったことが悩みである。

    記念すべき今回は、そんな当法人の地域における課外活動についてご紹介させていただきたい。

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