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HPKI医師資格証は電子的医療世界のパスポート[炉辺閑話]

No.4993 (2020年01月04日発行) P.39

長島公之 (日本医師会常任理事)

登録日: 2020-01-03

最終更新日: 2019-12-20

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現在、医療の電子化が急速に進んでいます。厚生労働省では、「データヘルス改革」と称して、ゲノム医療・AI活用の推進、自身のデータを日常生活改善等につなげるPHR、医療・介護現場の情報利活用の推進、データベースの効果的な利活用の推進などをめざして、電子化した医療情報の利活用を計画中です。その際、究極の個人情報である医療情報に対して、「なりすまし」や「内容改ざん」が起こったら、大変です。それを防ぐのに役に立つのが、保健医療福祉分野の公開鍵基盤(Healthcare Public Key Infrastructure:HPKI)を用いた電子証明書です。

これは、医師・薬剤師・看護師など26種類の保健医療福祉分野の国家資格と、院長・管理薬剤師など5種類の管理者資格を認証することができます。そこで、日本医師会は、日医IT化宣言2016にて、「日本医師会は電子化された医療情報を電子認証技術で守ります」と述べたように、このHPKIを用いた医師資格の電子証明書を内蔵したICカード「医師資格証」を発行し、日本医師会の会員・非会員を問わず、国内の医師に提供しています。

医師資格証の使い道としては、①電子化された医療情報に対する電子署名、②電子署名が付された電子文書が変更や改ざんされた場合の検知、③地域医療連携ネットワークなど医療系サービスへのログイン認証、④講習会などの受付や受講履歴・単位の管理、⑤文書交換サービスでの利用、などがあります。さらに、顔写真付きですので、現実世界でも、災害時の身分証、医療機関等の採用時での資格確認に使えます。

医師資格証は、今後の電子化が進む日本の医療における「パスポート」になるものです。日本医師会では、医師資格証の迅速かつ確実な普及、電子的・アナログ的な活用場面の拡大をめざして活動していきます。皆様も是非ご活用ください。

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