参天製薬と宇部興産は11月27日、緑内障・高眼圧症治療薬「エイベリス点眼液0.002%」(一般名:オミデネパグ イソプロピル)を発売したと発表した。
エイベリス点眼液は世界初の選択的EP2受容体作用薬。EP2受容体を刺激することにより、ぶどう膜強膜流出路、線維柱帯流出路からの房水流出を促進し、強力かつ安定した眼圧降下作用を示す。ラタノプロスト点眼液に対する眼圧下降効果の非劣性が検証され、また、他剤無効例の開放隅角緑内障と高眼圧症を対象とした臨床試験で有意な眼圧下降が認められたという。
緑内障の視神経障害・視野障害は進行性で非可逆的であるため、早期発見・早期治療による障害の進行抑制が治療上の重要な課題であり、眼圧を下降させることは緑内障の障害に対する最も確実な治療法とされている。参天製薬の伊藤毅医薬事業部長は「エイベリス点眼液は緑内障治療の第一選択薬となりうる薬剤。この製品により現在の治療におけるアンメットニーズが充足されることを期待している」とコメントしている。
参天製薬と宇部興産は、アジアで第Ⅲ相試験を実施するなど同製品の海外での承認取得も目指している。
「エイベリス点眼液」の効能・効果/用法・用量/薬価
【効能・効果】緑内障、高眼圧症
【用法・用量】1回1滴、1日1回点眼
【薬価】1mL 945.30円