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救命救急・集中治療エキスパートブックR35

各疾患のエキスパート達が現場の10年選手“R35”に贈る、救命救急のコツとワザ

定価:5,940円
(本体5,500円+税)

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編集: 三宅康史(帝京大学医学部救急医学教授/同附属病院高度救命救急センター長)
判型: A5判
頁数: 368頁
装丁: 2色部分カラー
発行日: 2017年03月15日
ISBN: 978-4-7849-4590-0
版数: 1
付録: -

読者対象:救命救急・集中治療領域で指導的立場となっている専門医、そこを目指す中堅の救急・集中治療医

さらなる高みを目指す、救命救急・集中治療現場の10年選手“R35”世代に贈る、エキスパートの技術と知識が満載の1冊ができました!

自分の得意分野ではエキスパートであっても、それ以外の最新の知見については多忙ゆえにどうしても遅れをとってしまいがちなところをしっかり網羅。各疾患・分野のトップランナーが結集し、現場秘伝の「コツ」と「ワザ」をQ&A形式で解説しています。

最新の幅広いエビデンスに基づく旬な知見と、救急現場の正しくて深~い作法、そして各分野のエキスパートが臨床で日々実践している実践的TIPSをこの1冊でしっかり学べます。

診療科: 救命救急 救命救急

目次

1 BLS とALS:JRC 蘇生ガイドライン2015のポイント
相引眞幸 愛媛大学大学院 医学系研究科 救急医学分野 教授

2 脳蘇生
黒田泰弘 香川大学医学部 救急災害医学 教授

3 PCPS とECMO
清水敬樹 東京都立多摩総合医療センター 救命救急センター 部長/救命救急センター長

4 人工呼吸器
桑迫勇登 昭和大学藤が丘病院 麻酔科 教授

5 血液浄化法
廣瀬知人 筑波メディカルセンター病院 総合診療科 科長
長浜正彦 聖路加国際医療センター 腎臓内科 医長

6 劇症肝炎
松田兼一 山梨大学医学部 救急集中治療医学講座 教授
森口武史 山梨大学医学部 救急集中治療医学講座 講師

7 急性膵炎
北村勝哉 昭和大学医学部 内科学講座 消化器内科学部門 講師

8 急性冠症候群( ACS )
吉澤城 慶應義塾大学病院 救急科 助教
佐々木淳一 慶應義塾大学病院 救急科 教授

9 脳卒中
畝本恭子 日本医科大学多摩永山病院 救命救急センター センター長/講師

10 敗血症( sepsis )
小倉裕司 大阪大学医学部附属病院 高度救命救急センター 准教授
梅村穣 大阪大学医学部附属病院 高度救命救急センター 医員
松嶋麻子 名古屋大学 先進急性期医療学 教授

11 新興感染症
大曲貴夫 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター 国際感染症センター センター長

12 重症外傷
船曳知弘 済生会横浜市東部病院 救命救急センター 副部長

13 鎮痛・鎮静
長谷洋和 帝京大学医学部附属病院 麻酔集中治療科 講師
澤村成史 帝京大学医学部附属病院 麻酔集中治療科 主任教授

14 重症患者の栄養管理
中村智之 藤田保健衛生大学医学部 麻酔・侵襲制御医学講座 助教
西田修 藤田保健衛生大学医学部 麻酔・侵襲制御医学講座 主任教授

15 精神科救急
日野耕介 横浜市立大学附属市民総合医療センター 精神医療センター 助教

16 急性中毒
清田和也 さいたま赤十字病院 高度救命救急センター 副院長/センター長

17 重症熱傷
池田弘人 帝京大学医学部 救急医学 准教授

18 母体救命
長谷川潤一 聖マリアンナ医科大学 産婦人科 准教授

19 小児救急
渡辺太郎 国立成育医療研究センター 集中治療科 医員

20 脳死移植問題
林宗博 日本赤十字社医療センター 救命救急センター センター長

21 災害医療
加藤聡一郎 杏林大学医学部救急医学教室 助教
山口芳裕 杏林大学医学部救急医学教室 教授

22 早期リハビリテーション
中村俊介 独立行政法人労働者健康安全機構和歌山ろうさい病院 救急科 部長

23 ドクターヘリの運用
小林誠人 公立豊岡病院但馬救命救急センター センター長

24 救命救急・集中治療における終末期
三宅康史 帝京大学医学部 救急医学 教授/同附属病院高度救命救急センター長

25 救命救急・集中治療における医療安全
中島勧 東京大学医学部附属病院 医療安全対策センター センター長

さくいん/略語リスト

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序文

 この度,日本医事新報社の上平(うわだいら)サンの甘言にのって,救命救急・集中治療に日々携わり日夜を問わず苦労している若手医師……ではなく,すでにこの領域で指導的立場となっている上級医専用のネタ本を企画しました。

 ある分野ではわが国随一のエキスパートであっても,それ以外の最新の知見については多忙ゆえにどうしても遅れをとってしまいがちなところを,その道におけるトップランナーの先生方にお願いして,この1 冊で漏れなくリカバリーできるようにいたしました。最新の幅広いエビデンスに基づく旬な知見と,正しくて深〜い御作法,そして彼らが臨床で日々実践しているエビデンスはないけどきっと間違いのないTIPS を惜しげもなく披露していただいております。

 いまはEBM 全盛の時代ではありますが,その信頼している事柄がある日突然,霧のように消散する経験を私自身,何度もしてきました。一つ例をとってみると,月曜の朝,集中治療室に入り,前夜に入室した脊損患者のベッドサイドで,「何でまだステロイド入れてないの!? NASCIS- Ⅱに書いてあったでしょう?」なんて若手の当直医を叱っていた自分の姿を思い出し,体中の汗腺から汗が吹き出してくる思いがする……などです。一方で,エビデンスを無視して臨床診療を行うのも教育上・医療安全上,当然問題があります。そういう意味では,公表されているエビデンスをどう扱うか,それまでの経験と照らし合わせて自分なりに考え,実際に試してみた
経験から改めて後輩に伝えていくことの繰り返しが,患者さんのみならずスタッフの信頼を得るうえでもとくに重要です。

 医者という生き物は,指導医や受け持ち患者さんからあらゆることを学び経験することからそのキャリアをスタートさせ,文献や教科書を孫引きしてそれらを確かめ定着させて,徐々に自分なりの診療手順を確立していきます。「上司から教わったあのやり方より自分がひと捻りしたこのやり方のほうがよりスマートでクールじゃないか」と考えるようになるのも10 年選手「R35 」になったころです。

 この本は,そんな「R35」の先生方に向けて,さらに10年以上経験を積んでいる“現場の「R45」”クラスのエキスパートが,自身の最も得意とする領域についてエビデンスと経験と教わった知恵を混ぜたうえで,自信をもって勧める内容を書き記してもらっています。よいところはそのままいただいて,ちょっと首をかしげるところは自分なりにモディファイして,日常診療のなかで披露してもらえれば幸いです。

 読みやすいデザインに編集されていますので,気軽に,そして無駄なく読んで,不得意領域の“ 外してはいけない”“ 重要な” 奥義を身につけ,明朝のカンファレンスから早速,若手の先生方にその最新知識をご披露していただきたいと思います。

2017年2月
三宅康史
帝京大学医学部救急医学/ 帝京大学医学部附属病院高度救命救急センター

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