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発熱外来に手を挙げたけれども…─政府は具体的指針や強いメッセージを[長尾和宏の町医者で行こう!!(115)]

No.5039 (2020年11月21日発行) P.54

長尾和宏 (長尾クリニック院長)

登録日: 2020-11-10

最終更新日: 2020-11-10

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かかりつけ医による発熱外来

この冬、発熱外来(診療・検査医療機関)に手を挙げた。新型コロナウイルス感染症(コロナ)と季節性インフルエンザ(インフル)の両方を診ることになる。しかし町医者は発熱患者をどのように診ればいいのだろうか。そのために国や地域、各診療所レベルで必要な準備とは何なのかを考えてみたい。

「発熱外来」には3類型あるという。①PCRやインフル検査をしない、②PCR検査のみ行う、③PCRもインフル検査も行う、医療機関だ(①②は自施設で実施しない検査を外部機関に依頼)。発熱・感冒患者は、「かかりつけ医」がいる場合にはそこに相談し、いない場合は保健所に電話して患者の症状に応じて「発熱外来」や、重症者は「帰国者センター」に紹介するという。PCR検査は「唾液」や発症後9日以降は「鼻腔」で行う医療機関が多いと予想されている。ちなみに当院の唾液PCR(行政検査と自費検査)の陽性率は2〜3割であり、軽症ないし無症状の若い人が多い。風邪はもちろん、無症状であっても全員コロナの可能性を考えながら日常診療を行わなければならない。

発熱外来には既にマスクやフェースガードやガウンなどの個人防護具(PPE)が配布されている。欲を言えばインフルとコロナを同時測定できる抗原キットを配布して頂ければ非常に助かる。同時感染もあるかもしれない。片方ずつ検査するには手間も時間もかかりすぎる。唾液PCR検査は、結果判明まで2〜3日と時間がかかりすぎるので、やはり抗原キットによるスクリーニングで判断することになるのだろうか。

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