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菅政権に期待すること─医療・介護分野の規制改革の提案[長尾和宏の町医者で行こう!!(114)]

No.5034 (2020年10月17日発行) P.56

長尾和宏 (長尾クリニック院長)

登録日: 2020-10-07

最終更新日: 2020-10-07

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菅政権で何が変わるのか

菅義偉氏が総理に就任してから世の中の空気がガラッと変わったような気がする。テレビをはじめとするマスコミは新政権に関する話題を多数取り上げ、相対的に新型コロナウイルス(コロナ)に割かれる時間が少なくなったことは喜ばしい。9月以降、医療機関の受診控えや手術数の減少、検診・検査控えなどは徐々に戻りつつある。しかしズタズタになった日本経済やパンデミックの今後の動向などいまだ予断を許さない状況に置かれている。菅総理は安倍政治を継承すると言いながらも、いくつかの大胆な方針を掲げた。多くの国民は「おお、菅さんは意外にもやってくれるかも」という期待を膨らましている。僕もその一人だ。新しい政権のハネムーン期における一町医者の期待を思いつくまま書いてみたい。

医療をはじめとした社会保障分野は引き続き問題山積である。民主党政権時代からの諸課題はほとんど手付かずのままになっている。すべての原因は、高齢化と少子化に起因するのだろうが、「不妊治療の保険適用」といった姑息的手法で改善するような気は全くしない。よほど抜本的に変えないと日本国や社会保障の方向性は変えられないと思う。そこにコロナ禍が今後も襲いかかる。全国民にコロナワクチンを無償で打つ、との報道だが医師は有害事象のほうがずっと心配だろう。また図らずもコロナが「病院再編」「在宅医療や地域包括ケア」「オンライン診療」「かかりつけ医政策」などを後押ししている格好になっているが、どこまで許容し、恒久化するのかが問われている。さらにコロナ禍による医業経営の悪化を国がどこまで補うのか。財務省主導になるのだろうが、高度な政治判断が求められている。

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