【質問者】
田所誠司 市立豊中病院血液内科部長
【瀉血療法に伴う鉄欠乏に留意し,継続が困難な場合は細胞減少療法の併用も検討する】
真性多血症(polycythemia vera:PV)の治療目標は,腫瘍としての治癒ではなく,血栓症や出血などの合併症を予防することです。瀉血療法は,ヘマトクリット低下を図る上で最も基本的な手法であり,国内外の治療ガイドラインで推奨されている治療法です。最近の後ろ向き研究でも,瀉血療法は高リスクPV症例の生存率の向上および血栓のリスク軽減に寄与していることが報告されています1)。
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