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静がんメソッド 乳癌編 静岡がんセンターから学ぶ最新化学療法&有害事象マネジメント

静がんならではの経験的ポイントを公開

定価:4,860円
(本体4,500円+税)

改訂中です

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監修: 安井博史(静岡県立静岡がんセンター副院長/消化器内科部長)
編著: 西村誠一郎(静岡県立静岡がんセンター乳腺外科部長)
編著: 渡邉純一郎(静岡県立静岡がんセンター女性内科医長)
判型: B5判
頁数: 176頁
装丁: 2色刷
発行日: 2016年02月12日
ISBN: 978-4-7849-5616-6
版数: 第1版
付録: -

患者さんの状態や背景がさまざまで「この治療法を」という“正解”が存在しない癌化学療法。本書は,多数の癌患者さんを診療する静がん(静岡県立静岡がんセンター)での経験則から,治療選択の注意点や有害事象対策のポイントを解説。EBMを根幹としつつ,EBMだけではカバーしきれない,静がんの実臨床から得られた経験的ポイントを惜しげもなく公開。
第1章では各癌腫に対する化学療法,手術,放射線療法などの治療決定の指針「SCC院内ガイドライン」を提示。第2章では重要なレジメンについて個別に解説し,投与量や投与スケジュールなどの基本的事項のみならず,起こりうる有害事象とそのマネジメントについても詳述。

診療科: 外科
シリーズ: 静がんメソッド

目次

1.SCC院内ガイドライン
周術期乳癌(手術可能乳癌)
進行再発乳癌
2.レジメン・有害事象マネジメント
【周術期乳癌】
FEC(EC)療法
FEC+DTX療法
TC療法
トラスツズマブ
CMF療法
【進行再発乳癌】
PER+Tmab+DTX
トラスツズマブ エムタンシン
エリブリンメシル酸塩 +トラスツズマブ
ラパチニブトシル酸塩水和物 +カペシタビン
ラパチニブトシル酸塩水和物 +トラスツズマブ
VNR+トラスツズマブ
weekly PTX+トラスツズマブ
カペシタビン +トラスツズマブ
抗HER2療法
エリブリンメシル酸塩
PTX
PTX + ベバシズマブ
エキセメスタン + エベロリムス
S-1(TS-1)
カペシタビン
XT療法
GEM
GEM+CBDCA
GT療法

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序文

今回,「静がんメソッド 静岡がんセンターから学ぶ最新化学療法&有害事象マネジメント 乳癌編」を刊行するにあたり,当院の乳腺外科と女性内科(乳腺内科)との分業で,周術期(手術可能)乳癌,進行再発乳癌に大別して,執筆いたしました。€
常日頃,新患一例ごとに,我々乳腺グループのキャンサーボードで議論し,それぞれの症例に合わせて治療方針を決めていますが,その実地診療に即した内容で記述しております。日進月歩の乳癌治療の中で,エビデンスとして確立しているもの,いないもの,様々な情報がある中で,妥当性を考えながら治療を行っています。€
本書が,乳癌治療に取り組んでおられる医療関係者の方々の一助になれば幸いです。文章内に稚拙な表現があるかもしれませんが,ご容赦ください。 

乳腺グループ一同(文責 西村誠一郎)


静がんメソッドシリーズの監修にあたって€


€ 現在の化学療法の多くは,EBMに基づき,各癌腫ごとにガイドラインが整備されてきました。しかし,実臨床においてはいわゆる「標準治療」が適応され,何も悩まずに治療できる患者さんの割合は決して多くないのが現状です。患者さんの病態,全身状態ならびに治療目的,仕事環境,家庭環境など様々な情報に,医師の経験を加味して治療法を選択するわけですが,「この治療法」という正解があることは少なく,患者さんの状態も臨床試験のように一定というわけにはいかないため,多かれ少なかれ迷いながら治療をされているのが実情だと思います。当院へのセカンドオピニオンにおいても,高齢や腎機能低下,心機能低下といった合併症を持つ患者さんへの治療といった様々なパターンの治療選択の悩みが多く見受けられます。また,他院の先生からは「セカンドオピニオンという堅苦しい形ではなくてもいいので,治療のポイントやアドバイスがもらえれば助かる」との意見もたびたび聞かれます。我々のようながん専門病院は必然的に多くの患者さんを治療するわけですが,標準治療外の患者さんの治療において悩む点は同じです。ただ,我々は様々な患者さんの治療経験の積み重ねにより,治療選択における注意点や有害事象対策におけるポイントをいくつか持っています。当然,EBMが医療の根幹であり,まずはEBMをしっかり理解し治療することが必要ですが,EBMにはない,経験から得られるポイントが実臨床で悩んだときの大きな支えになります。この本は一般的なガイドラインとは違い,当院が実臨床として培ってきた経験的ポイントを公開することを目的として作成しています。そのため,EBMのあるもの,ないものすべてが記載されていることを十分認識した上でご活用頂ければ幸いです。患者さんの視点に立ち,すべての患者さんの希望に添った最善の治療(必ずしも化学療法のみではなく,緩和治療も含めた治療)を行うための参考になれば幸いです。 最後に,多忙な中,この本を出版するにあたり御執筆頂いた静岡県立静岡がんセンターの各科の先生方に深謝申し上げます。

静岡県立静岡がんセンター副院長兼消化器内科部長
安井博史

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