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カラーアトラス 眼底図譜

ロングセラー書籍の全面改訂版!

定価:12,650円
(本体11,500円+税)

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著: 湯澤美都子(日本大学医学部眼科 教授)
著: 川村昭之(日本大学医学部眼科 兼任講師)
判型: AB判
頁数: 408頁
装丁: カラー
発行日: 2015年04月21日
ISBN: 978-4-7849-6019-4
版数: 第6版
付録: -
●眼科医必携のロングセラー第6版です。
●昨今ますます注目が高まっている黄斑疾患はじめ、網膜、視神経乳頭、高血圧、糖尿病など眼底所見が重要な疾患を網羅しています。
●眼底断面を明瞭に示すOCT画像もふんだんに掲載し、全面改訂。
●眼底検査の解釈、眼底写真の読影がマスターできる1冊です。
●1,000点余りの写真を収載。 
診療科: 眼科 眼科

目次

第1章 正常眼底と正常視神経乳頭
  1)眼底の解剖と用語
  2)眼底の正常な加齢変化
  3)眼底の名称
  4)正常視神経

第2章 網膜出血,網膜浮腫,網膜白斑
  1)網膜出血
  2)網膜浮腫
  3)網膜の白斑・滲出斑

第3章 網膜血管疾患
 1.糖尿病網膜症
  1)単純糖尿病網膜症
  2)増殖前糖尿病網膜症
  3)増殖糖尿病網膜症
  4)糖尿病黄斑症
  5)糖尿病乳頭症
 2.高血圧
  1)評価・判定の基準と実際
  2)本態性高血圧の眼底所見
  3)腎性網膜症
  4)人工透析例にみられる眼底異常
  5)妊娠高血圧症候群
  6)褐色細胞腫
 3.網膜動脈閉塞症・光輝小斑
  1)網膜動脈閉塞症
  2)網膜細動脈の光輝小斑
 4.網膜静脈閉塞症
  1)網膜中心静脈閉塞症
  2)網膜静脈分枝閉塞症
 5.網膜細動脈瘤
 6.コーツ病
 7.イールズ病
 8.血液疾患
  1)貧血網膜症
  2)血液粘性亢進網膜症
  3)原発性マクログロブリン血症
  4)赤血球増加症(多血症)
  5)網膜脂血症
 9.結合織病
  1)全身性エリテマトーデス
  2)大動脈炎症候群
  3)巨細胞動脈炎(側頭動脈炎)
 10.インターフェロン網膜症
 11.眼虚血症候群
 12.放射線網膜症

第4章 炎症性疾患
 1.内眼部の感染症
  1)眼トキソプラズマ症
  2)真菌性眼内炎
  3)眼トキソカラ症(イヌ回虫症)
  4)急性網膜壊死(症)(桐沢型ぶどう膜炎)
  5)サイトメガロウイルス網膜炎
  6)敗血症性網膜炎(転移性網膜炎)
  7)梅毒性ぶどう膜炎
  8)風疹網膜症
  9)結核性ぶどう膜炎
2.ぶどう膜炎
  1)フォークト・小柳・原田病(原田病)
  2)眼サルコイドーシス
  3)ベーチェット病
  4)地図状脈絡膜炎
  5)急性後部多発性斑状色素上皮症
  6)散弾状網脈絡膜症
  7)急性網膜色素上皮炎
  8)急性帯状潜在性網膜外層症
  9)多発消失性白点症候群
  10)点状脈絡膜内層症,多巣性脈絡膜炎
  11)acute macular neuroretinopathy:AMN
  12)後部強膜炎
  13)acute idiopathic maculopathy:AIM

第5章 遺伝性網膜脈絡膜疾患
 1.網膜色素変性と類縁疾患
  1)定型網膜色素変性
  2)非定型網膜色素変性
  3)その他の脈絡網膜のジストロフィ *白斑状眼底,ほか
 2.黄斑ジストロフィ
  1)先天網膜分離症〔X連鎖性(X染色体性)若年網膜分離症,若年網膜分離症〕
  2)錐体ジストロフィ
  3)卵黄様黄斑ジストロフィ
  4)Stargardt病
  5)中心性輪紋状脈絡膜ジストロフィ
  6)良性同心性輪状黄斑ジストロフィ

第6章 黄斑疾患
 1.加齢黄斑変性
  1)前駆病変
  2)滲出型加齢黄斑変性
  3)ポリープ状脈絡膜血管症
  4)網膜血管腫状増殖
  5)萎縮型加齢黄斑変性
 2.新生血管黄斑症
  1)特発性脈絡膜新生血管
  2)強度近視
  3)網膜色素線条
  4)その他の新生血管黄斑症
 3.強度近視
  1)網脈絡膜萎縮
  2)黄斑出血
  3)網膜分離,網膜剥離,黄斑円孔
 1.中心性漿液性脈絡網膜症と類縁疾患
  1)中心性漿液性脈絡網膜症
  2)多発性後極部色素上皮症と胞状網膜剥離
 5.特発性黄斑円孔特発性黄斑円孔
 6.黄斑上膜
 7.硝子体黄斑牽引症候群
 8.網膜色素上皮裂孔
 9.特発性黄斑毛細血管拡張症
  1)血管瘤型毛細血管拡張症
  2)傍中心窩型毛細血管拡張症
  3)閉塞型毛細血管拡張症

第7章 網膜剥離
  1)裂孔原性網膜剥離
  2)牽引性網膜剥離
  3)滲出性網膜剥離
  4)増殖硝子体網膜症

第8章 網膜脈絡膜の腫瘍
 1.網膜血管性腫瘍
  1)網膜毛細血管性血管腫
  2)後天性網膜血管腫
  3)網膜蔓状血管腫(網膜動静脈血管腫)
  4)網膜細動脈ねじれ症
  5)網膜海綿状血管腫
 2.網膜色素上皮の腫瘍
  1)先天性網膜色素上皮肥大
  2)先天性網膜色素上皮の過形成
  3)網膜色素上皮と網膜の過誤腫
 3.脈絡膜腫瘍
  1)脈絡膜骨腫
  2)脈絡膜血管腫
  3)脈絡膜悪性黒色腫
  4)転移性脈絡膜腫瘍
  5)脈絡膜母斑
 4.その他の腫瘍
  1)白血病網膜症
  2)眼中枢神経系悪性リンパ腫

第9章 母斑症
  1)小脳網膜血管腫症
  2)結節硬化症
  3)神経線維腫症
  4)脳顔面血管腫症,脳三叉神経血管腫症
  5)網膜脳血管奇形

第10章 脈絡膜ひだ

第11章 外 傷
  1)網膜震盪症
  2)外傷性黄斑円孔
  3)低眼圧黄斑症
  4)脈絡膜破裂
  5)鋸状縁断裂
  6)プルチェル遠達外傷性網膜症
  7)光線黄斑症

第12章 視神経疾患
 1.視神経乳頭の先天異常
  1)朝顔症候群
  2)乳頭周囲ぶどう腫
  3)先天乳頭小窩
  4)乳頭コロボーマ
  5)傾斜乳頭症候群
  6)網膜有髄神経線維
  7)視神経乳頭の良性腫瘍
  8)乳頭浮腫との鑑別を要する先天異常
  9)乳頭逆位
  10)牽引乳頭
  11)視神経低形成
  12)上方視神経低形成
 2.うっ血乳頭
  1)初期うっ血乳頭
  2)旺盛期うっ血乳頭
  3)慢性期うっ血乳頭
  4)萎縮期うっ血乳頭
 3.視神経炎,視神経症
  1)視神経炎
  2)虚血性視神経症
  3)レーベル遺伝性視神経症
  4)その他の視神経症 *甲状腺視神経症,ほか
 4.緑内障
  1)緑内障性乳頭陥凹
  2)視神経乳頭出血
  3)網膜神経線維層欠損
  4)乳頭周囲脈絡網膜萎縮
 5.視神経萎縮
  1)単性視神経萎縮
  2)炎性視神経萎縮
  3)緑内障性視神経萎縮
  4)網膜性萎縮

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序文

本書の初版は,我々の恩師である故・加藤 謙教授と故・松井瑞夫名誉教授が,「週刊日本醫事新報」に連載された「カラー図譜 眼底シリーズ」の図譜をまとめ,『カラーアトラス眼底図譜』として1968年10月に発行されたものです。加藤教授は,眼底病変のほとんどすべてが全身病と何らかの関係があり,時にその関係は密接であることを,眼科医が理解することはもちろん,他科の医師も眼底に注意を払う必要があることを強調された上で,本書は,眼底病変の全体を網羅するものではなく,日常遭遇することが多い病変の典型的な所見を示したものであると述べておられました。眼底カメラの進歩によって得られた鮮明な図譜を用いて1976年に改訂第2版,その後,名古屋市立大学馬嶋昭生教授(当時)にお願いして小児の眼底所見に関する章を加え,1984年に第3版,1999年に第4版が発行されました。第5版は2007年に松井教授と湯澤がまとめさせて頂きました。

€第5版の刊行に際し,松井教授は「第5版は君とまとめたいと思っていた。第6版は君が医局員の中から選んで刊行し,それ以降は医局の伝統として本書の続刊を行ってほしい」とおっしゃいました。松井教授は2013年に他界され,その言葉は私と医局員にとって遺言と同じ重みをもちました。

€今回,第6版の共著者は川村昭之氏にお願いしました。川村氏は若い時から共に学んだ同僚であり,現在は非常勤講師として日本大学病院眼科に勤務されています。眼底疾患について博学で,画像の解析・読影に秀でておられます。

€今版の内容は加藤教授のコンセプトを可能な限り守り,しかし疾患概念の変化や追加に伴って変更・訂正し,必要と考えられる項目を加筆しました。また,画像はより鮮明なものを追加あるいは変更しました。さらに,光干渉断層計(OCT)は眼底の断面を明瞭に示すことができ,疾患の理解に有用であるので,必要に応じて挿入しました。その結果,当初予想していたよりも厚い本になりましたが,内容的には満足できるものに仕上がっていると思います。

€本書の刊行にあたり,鮮明な写真を膨大に撮り,整理・保管してくれているフォトグラファーの増田三紀恵さん,後藤 肇さん,川崎康太さんと眼科医局員各位の協力に感謝します。今後も症例記録の追加,撮影法の進歩による新しい検査結果を加えて整理保存を続けて頂きたいと願っています。

€最後に改訂の折々にご協力頂いた阿部尚子氏はじめ日本医事新報社の皆様に深謝申し上げ,序の代わりとさせて頂きます。

€2015年3月  湯澤美都子

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レビュー

【書評】美しく壮大な眼底画像が圧巻の待望の改訂版

大野京子(東京医科歯科大学眼科教授)
本書は、眼底疾患の大家である湯澤美都子先生が故・松井瑞夫先生の遺志をつぎ、川村昭之先生と大幅な改訂をされた、まさに待望の書である。
これまでにも湯澤先生の著書に感銘を受け、眼底疾患について勉強してきた眼科医は多いと思う。私もその1人であり、湯澤先生が竹田宗泰先生と執筆された『実践 眼底疾患』や、『カラーアトラス 眼底図譜【第5版】』は、常にバイブルとして診察室に置き、経験が少ない症例に遭遇した際には、いつも紐解いて勉強してきた。
本書における圧巻は、その膨大な美しい眼底画像である。眼底写真や蛍光眼底造影に加え、眼底自発蛍光、光干渉断層計(OCT)と、最新のイメージング技術を駆使した画像が提示され、1つの病変を様々な角度から観察することができる。これだけの貴重な症例と画像データを有し、整理されている日本大学医学部眼科の伝統と実力を改めて痛感する。
本書では、正常画像の読影から、様々な眼底疾患の解説が美しい写真とともに記載されている。さらに、個々の眼底病変が何を意味し、なぜ発症するかについても詳細に解説されている。取り上げられている疾患も、黄斑疾患に加え、ぶどう膜炎、網膜色素変性、脈絡膜腫瘍に至るまで、眼底疾患の全領域に及ぶ壮大な書である。
眼科を志したばかりの若いレジデントから、眼科・網膜専門医に至るまで、ぜひ本書を読んでいただきたい。最初から最後までじっくりと読むことはもちろん、疑問に思った疾患のページを眺めるだけでも大変勉強になる。眼底疾患を勉強したいという医師にとって、今後もこれ以上の著書は出現しないのではないかと思うほど、湯澤先生が本書に注がれた熱意と情熱を感じる。
紛れもなく、私の生涯のバイブルとして常に診療の傍らに置き、ぼろぼろになるまで拝読したい貴重な書である。

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