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【改訂中】静がんメソッド 肺癌編<第2版> 静岡がんセンターから学ぶ最新化学療法&有害事象マネジメント

最新情報を盛り込み,2年ぶりの改訂!

定価:6,270円
(本体5,700円+税)

改訂中です

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シリーズ監修: 安井博史(静岡県立静岡がんセンター副院長/消化器内科部長)
編著: 高橋利明(静岡県立静岡がんセンター呼吸器内科部長)
判型: B5判
頁数: 428頁
装丁: 2色刷
発行日: 2017年11月15日
ISBN: 978-4-7849-5614-2
版数: 2
付録: -
  • 非小細胞肺癌の初回治療におけるペムブロリズマブ,二次治療におけるニボルマブやDTXRAMEGFR遺伝子変異陽性例に対する二次治療のオシメルチニブ,クリゾチニブ治療後のセリチニブなど,初版刊行後に保険収載されたレジメンを追加したほか,既存レジメンをブラッシュアップしました。
  • 患者さんの状態や背景が様々で “正解”が存在しない癌化学療法。本書は,多数の癌患者さんを診療する静がん(静岡がんセンター)での経験則から,治療選択の注意点や有害事象対策のポイントを解説。EBMを根幹としつつ,EBMだけではカバーしきれない,実臨床からの経験的ポイントを惜しげなく公開しています。
診療科: 内科 呼吸器内科
シリーズ: 静がんメソッド

目次

●SCC院内ガイドライン
●レジメン・有害事象マネジメント
非小細胞肺癌(NSCLC)
(1)初回治療レジメン
CDDP+PEM
CBDCA+PTX+Bmab
CBDCA+PEM
CDDP+GEM
CBDCA+PTX
CBDCA+nab-PTX
CBDCA+S-1
CDGP+DTX
ペムブロリズマブ
(2) 二次治療レジメン
ニボルマブ
DTX+RAM
DTX
S-1
PEM
(3)三次治療以降のレジメン
GEM
VNR
weekly PTX
AMR
 ④分子標的治療薬
GEF
ERL
AFA
オシメルチニブ
CRZ
ALC
セリチニブ
(4) 術後補助化学療法レジメン
CDDP+VNR
UFT

小細胞肺癌(SCLC)
(1)初回治療レジメン
CDDP+CPT-11(IP療法)
CDDP+ETP(PE療法)
CBDCA+ETP(CE療法)
分割CDDP+ETP(sPE療法)
(2)二次治療以降のレジメン
CDDP+ETP+CPT-11(PEI療法)
NGT
AMR
CPT-11

悪性胸膜中皮腫
初回治療レジメン
CDDP+PEM

胸腺腫
 初回治療レジメン
CODE

化学放射線療法レジメン
CDDP+VNR
CDDP+S-1
CBDCA+PTX
daily CBDCA
CDDP+ETP
CBDCA+ETP

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序文

静がんメソッドシリーズの監修にあたって [第2版]
本シリーズを刊行し1年が経過しました。本シリーズは一般的なガイドラインとは異なり,当院が臨床現場で培ってきた経験的ポイント,いわゆる「治療のコツ」を中心に,なるべく具体的にわかりやすく記載することで,悩みどきの解決本となることを期待し作成しました。本シリーズが非常に多くの先生方よりご好評を頂き,今回このように改訂版を作成する運びとなったことは望外の喜びです。
この数年の癌治療,特に化学療法は治療開発も目まぐるしく,ガイドラインも様々な改訂が行われています。とりわけ抗PD-1抗体,抗PDL-1抗体,抗CTLA-4抗体などの癌免疫療法の登場が,悪性黒色腫だけでなく,肺癌,胃癌など様々な癌腫に有効性が認められ,化学療法の世界も大きく変貌を遂げようとしています。これらの癌免疫療法は,今後も臨床試験の結果から他癌腫への広がり,使用ラインの拡大が期待されています。しかし同時に,間質性肺疾患,大腸炎,甲状腺機能低下といったホルモン異常など,これまで我々が経験したことのない癌免疫療法特有の副作用が報告されており,副作用マネジメントも今まで以上に慎重かつ速やかな対応が求められるようになってきています。こうした背景をふまえ,今回の改訂版では,癌免疫療法の適応レジメン追加とともに,当院で行っている治療前のスクリーニングならびに治療後のフォローの方法もご紹介することにしました。
初版の冒頭でも触れましたが,言うまでもなくEBMが医療の根幹であり,まずはしっかりEBMを理解し,それに沿って治療することが大原則です。しかし,EBM外の実臨床で悩む機会は現状で多く,その際に本シリーズのような,経験から得られた治療のコツが非常に大きな支えになると考えています。
引き続き本シリーズが,患者さんの視点に立ち,すべての患者さんの希望に沿った最善の治療を行うための一助になれば幸いです。
最後になりますが,出版に際し,日常臨床で多忙な中ご執筆頂いた静岡県立静岡がんセンター各科の先生方に深謝申し上げます。

静岡県立静岡がんセンター
副院長兼消化器内科部長
安井博史



序 文 [第2版]
2016年2月の静がんメソッド第1版の発刊から1年8カ月が経過しました。この短い期間で肺癌診療における標準治療が目まぐるしく変化しています。
非小細胞肺癌の初回治療におけるpembrolizumab,二次治療におけるnivolumab,docetaxel+ramucirumab,S-1,EGFR遺伝子変異陽性例に対しての二次治療におけるosimertinib,ALK融合遺伝子陽性例に対する初回治療におけるalectinib,crizotinib治療後のceritinib,ROS融合遺伝子陽性例に対するcrizotinibなどが,わが国の日常診療に導入されました。第2版が発刊されたあとも,さらに新たな分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤が早々にわが国でも製造販売承認を受けることが予想されています。また,TNM分類も2017年1月に改訂されており,本書の中でも新たな第8版に沿った静がんでの治療ガイドラインについて記載しております。
年々複雑化する肺癌診療において,治療の現場で日々患者さんと向き合う医師,看護師,薬剤師などの皆様にとって,本書が共通認識の礎となり,「多職種チーム医療」の推進にご活用頂けることを願っております。
最後に,多忙な診療の合間に第2版の執筆にあたってくれた和久田一茂先生をはじめとするスタッフ一同に心から感謝します。

静岡県立静岡がんセンター
呼吸器内科部長
高橋利明

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