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カラー図解 人体の正常構造と機能 第10巻 運動器〈第3版〉

高度な内容をやさしく学べる画期的な教科書

定価:7,344円
(本体6,800円+税)

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著: 坂井建雄(順天堂大学教授)
宮本賢一(徳島大学教授)
小西真人(東京医科大学教授)
工藤宏幸(順天堂大学准教授)
判型: A4変型判
頁数: 112頁
装丁: カラー
発行日: 2017年02月25日
ISBN: 978-4-7849-3227-6
版数: 第3版
付録: -

シリーズ累計20万部突破! 待望の改訂版

人体の構造と機能を臓器別全10巻に編集したシリーズ。解剖学・生理学の高度な内容をやさしく学べる教科書として評判を呼び、シリーズ総発行部数は20万部にのぼります。第3版は、最新の知見に基づいて内容を更新するとともに、さらに読みやすく、わかりやすい教科書をめざしました。

◆図解を中心とした構成  フルカラーの図解を中心に構成したビジュアルな紙面。どの教科書よりも図が豊富でわかりやすいとの評価をいただいています。
◆見開き完結  ひとつのテーマが見開きで完結するよう編集。重要事項をコンパクトにまとめてあり、読みやすく理解しやすい。
◆解剖・組織・生理の連携  図解に沿ってマクロ・ミクロの構造を学び、その構造がどのような機能を果たしているのか、そしてその構造や機能を支えている物質は何かを、順を追って学習できるよう構成しました。読み進めていくうちに、各臓器の構造と機能のつながりが実感できます。

目次

運動器の概観
支持する骨と動かす筋の組み合わせにより,各部の多彩な運動が行われる
体幹と四肢の骨格はそれぞれの役割に適した構造を持つ

骨格系
骨は緻密質と海綿質で構築され,丈夫さと軽さを兼ね備えている
骨組織は絶え間ない骨吸収と骨形成によって再構築される
丈夫な骨をつくるためには,ホルモン,栄養,運動が必要である
骨端板における軟骨細胞の増殖が,骨を長軸方向に成長させる
関節面の形状が関節の可動性を規定する
関節運動の結果,骨の遠位端で複雑な動きが生じる

筋 系
骨格筋は骨に付き,随意運動ならびに姿勢の維持に働く
筋線維は,収縮蛋白質を含む細長い細胞である
細胞内Ca2+濃度の上昇によって分子スイッチが作動し,筋収縮が起こる
筋細胞膜の脱分極は瞬時に細胞内に伝わり,筋小胞体からCa2+が放出される
神経筋接合部ではアセチルコリンを用いたシナプス伝達が行われる
骨格筋の収縮力はインパルスの頻度と運動単位の数によって決まる
平滑筋は横紋筋に比べ収縮速度が遅く,張力も弱い

上 肢
上肢帯は,自由上肢と体幹との間をつなぐ骨格単位である
肩関節は大きな可動域を持つが安定性に乏しく,多くの筋で補強されている
前腕は,屈伸と回外・回内の組み合わせにより自由に動く
手根の関節は,橈骨と手根骨が作る楕円関節である
ヒトの手の巧緻な運動は,母指の動きによるところが大きい
浅背筋と浅胸筋は上肢帯を保持し,肩甲骨をいろいろな方向へ動かす
肩関節の運動は,多くの筋の協同作用である
肘関節の主要な屈筋は上腕筋,伸筋は上腕三頭筋である
前腕の前面には,手の骨に付く屈筋群と,前腕骨に付く回内筋が存在する
前腕後面の伸筋群は,6つのトンネルを通って手に向かう
手の内在筋は,指の精緻な運動を行う

下 肢
骨盤は体重を支え,また自由下肢を連結する
股関節は,肩関節に比べはるかに安定性が高い
膝関節は最も酷使される関節であり,半月板が存在する
足の骨はアーチ形に組み合わさり,体重を分散する
骨盤から起こる強大な筋群が直立二足歩行を可能にした
大腿の伸筋と屈筋は,股関節と膝関節の両方に作用する
内転筋群は大腿を内側に引き,直立位の維持に寄与する
足の内反・外反は,歩行にとって重要な働きのひとつである
強大な下腿屈筋のおかげで,つま先立ちができる
足底の筋は協同して足弓を維持し,体重を支える

体 幹
椎骨の形は部位ごとに特徴がある
個々の椎骨の運動はわずかでも,脊柱全体としては非常な柔軟性を持つ
胸式呼吸は肋骨の上下運動である
固有背筋は脊柱の起立と運動に働く
頚部の筋は頭部の運動と内臓機能に関与する
安静時の主要な吸息筋は外肋間筋と横隔膜である
腹壁の筋は腹部内臓を保護するとともに,腰椎の運動,呼吸運動に関わる

頭 部
15種23個の骨が主に縫合でつながり,頭蓋を構成する
表情筋はすべて第2鰓弓に由来し,顔面神経の支配を受ける

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序文

 生理学的にみると,骨格はカルシウムの巨大な貯蔵庫である。骨の吸収と形成のバランスによって,血液中のカルシウムイオン濃度が調節され,細胞の生命活動の維持に大きく寄与している。筋は人体の最大の器官であり,収縮によって身体を駆動するとともに,発熱装置でもある。アクチンとミオシンの2種類のフィラメントによる骨格筋の収縮と,カルシウムイオンによるその調節は,長らく生理学の最重要の研究テーマであった。
 解剖学においては,骨格と筋肉とは,古くから最重要のテーマである。骨,関節,筋の形状と位置関係から,その働きが見えてくる。骨格と筋は,人体の外形を作り,内部の重要な臓器を保護し,自由自在な運動を作り上げていく。物をつかんで操る手と腕,身体を支えて歩く足と脚,体幹は脊柱で支えられ,最上部の頭蓋には脳が収まり,胸郭は肺を広げて呼吸運動を行い,骨盤は下から腹部内臓を支える。人体の骨格と筋には,必要によって作り上げられた機能美が満ちあふれている。
 解剖学の祖ヴェサリウスは,歴史的な大著『ファブリカ』に芸術的な骨格人と筋肉人の解剖図を掲げ,近代医学の礎を築いた。現代においても,人体解剖実習は骨格と筋からなる体壁から始まり,医学生の教育のゆるぎない基礎として位置づけられている。またコメディカルのいくつかの職種でも,骨格と筋の解剖学は,最も必要とされる最重要の学習内容になっている。
 このシリーズ全体にも通じることでもあるが,骨格と筋に絞って,解剖学と生理学を一巻にまとめ,第一線の研究者が執筆した教科書は,他に例を知らない。特にカラーのイラストで描かれた骨格と筋肉の緻密な解剖図,全身の筋の情報をコンパクトにまとめた表は,大いに役立つだろう。あらゆる分野の学習者に,本書が迎えられることを望むものである。

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