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カラー図解 人体の正常構造と機能 第6巻 生殖器〈第3版〉

高度な内容をやさしく学べる画期的な教科書

定価:6,480円
(本体6,000円+税)

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著: 年森清隆(千葉大学特任教授)
川内博人(北里大学講師)
判型: A4変型判
頁数: 88頁
装丁: カラー
発行日: 2017年02月25日
ISBN: 978-4-7849-3223-8
版数: 第3版
付録: -

シリーズ累計20万部突破! 待望の改訂版

人体の構造と機能を臓器別全10巻に編集したシリーズ。解剖学・生理学の高度な内容をやさしく学べる教科書として評判を呼び、シリーズ総発行部数は20万部にのぼります。第3版は、最新の知見に基づいて内容を更新するとともに、さらに読みやすく、わかりやすい教科書をめざしました。

◆図解を中心とした構成  フルカラーの図解を中心に構成したビジュアルな紙面。どの教科書よりも図が豊富でわかりやすいとの評価をいただいています。
◆見開き完結  ひとつのテーマが見開きで完結するよう編集。重要事項をコンパクトにまとめてあり、読みやすく理解しやすい。
◆解剖・組織・生理の連携  図解に沿ってマクロ・ミクロの構造を学び、その構造がどのような機能を果たしているのか、そしてその構造や機能を支えている物質は何かを、順を追って学習できるよう構成しました。読み進めていくうちに、各臓器の構造と機能のつながりが実感できます。

目次

生殖器の概観
生殖器は種の存続のための器官である
男女の生殖器は共通の起源から分化するが,両者の構造は大きく異なる

男の生殖器
精巣はもと腹腔にあった
1日3000万個の精子が精細管で作られる
ライディッヒ細胞の産生するテストステロンが精子の形成を促す
精子は輸精路の中で何週間でも生きている
射精された数億の精子のうち,受精の場に到達するのはごく少数である
多量の血液が海綿体に流れ込むことにより,勃起が起こる

女の生殖器
卵巣・卵管・子宮はひとつづきの腹膜をかぶっている
卵巣は骨盤側壁にある腹腔内臓器である
卵細胞は,卵巣中で卵胞に包まれて育つ
下垂体ホルモンが卵胞を成長させ,排卵に導く
放出された卵子は卵管に取り込まれ,子宮に運ばれる
子宮は厚い平滑筋の袋で,体部は腹腔に,頚部は腟内に突出する
子宮体部と頚部は異なる粘膜で内張りされている
子宮内膜は受精卵のために毎月新しい寝床を用意する
月経周期は,卵巣ホルモンの分泌パターンによって支配されている
腟内は酸性に保たれる

骨盤底・会陰
筋性の隔壁が骨盤内臓器を下から支えている

妊娠・分娩
精子は酵素を放出して卵子の外被を突破する
受精卵は約280日間で急成長する
受精卵は卵管内を移送され,1週間後に子宮内膜に着床する
胚は栄養膜に包まれて子宮内膜に埋まっていく
人体の各器官は内・中・外の三胚葉のいずれかから作られる
胎児の絨毛は母体血の池に浸され,物質交換が始まる
胎盤はいわば万能の臓器である
胎児の成長に伴い,母体の全身に大きな変化が起こる
分娩時,子宮体部と底部は収縮し,頚管は上方へ引っぱられて開大する
乳腺の組織構造は妊娠中に大きく変化する

思春期と更年期
性ホルモンの分泌開始が思春期をもたらし,分泌低下とともに更年期に入る

生殖器の発生
Y染色体が性分化のスイッチを入れる
男の生殖管はウォルフ管から,女の生殖管はミュラー管から作られる
外生殖器の性分化はステロイドホルモンによって誘導される

[基礎知識]
有糸分裂と減数分裂

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序文

 40億年前の生命誕生以来,生物は種を存続させるために精妙な生殖の仕組みを進化させ,“個体発生は系統発生を繰り返す”ようになった。個体としての生殖は,胎生初期に始まり個体の死とともに終わる有限なミニドラマであるが,種としての生殖は,各世代で獲得された進化と多様性を遺伝子(ゲノム)として生殖細胞(配偶子)に組み込み,次世代に伝えるための無限に続く壮大なドラマである。
 性成熟期に達した男女は,特有の体内環境を維持し,特有の生殖活動を示す。受精が起こると,胚子/胎児は母体内で系統発生をなぞりながら,ゲノムを次世代へ伝える準備を早々に始め,個体として生活を営み始める。種としての時の流れに比べれば,個体の生命は一瞬のうちに終わる。しかし,個体に起こるドラマは唯一無二のものである。そのため,新たな生命誕生のドラマは,どの世代においても深い感動を呼び起こす。
 このような生物種の保存や生命誕生のための仕掛けは,生殖器が担う。仕掛けられたプログラムに基づいて,生殖の仕組みが滞ることなく働くために相応しい構造は,胎生初期に分化する。そのため,生殖器は発生初期から複雑な変化を生涯にわたって示す。本書は,そのような生殖器の巧緻な構造と機能を容易に理解できるように,素晴らしいイラストが多数配置されている。
 現代の生殖生物学の技術進歩は,遺伝子組換え,クローン動物あるいは体外受精という領域に分け入り,「生命とは何か」,「寿命とは何か」という命題に新たな問いかけをしている。また,病気の診断法や治療法は,深く細かい領域に踏み込んできている。生殖医学の基礎と進歩を真に理解していくために,本書が医学生や看護・コメディカルの学生だけでなく,広く医学や生殖に関心のある方々にも興味をもたれることを期待する。そして,生殖器に仕掛けられた精妙な仕組みを理解し,生殖という壮大なドラマを楽しんで頂ければ幸いである。

年森清隆・川内博人

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