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カラー図解 人体の正常構造と機能 第4巻 肝・胆・膵〈第3版〉

高度な内容をやさしく学べる画期的な教科書

定価:6,048円
(本体5,600円+税)

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立ち読み

著: 泉井 亮(前弘前大学教授)
妹尾春樹(秋田大学名誉教授)
金田研司(前大阪市立大学教授)
安田 宏(聖マリアンナ医科大学教授)
眞嶋浩聡(自治医科大学さいたま医療センター教授)
大野秀樹(東京女子医科大学東医療センター講師)
判型: A4変型判
頁数: 84頁
装丁: カラー
発行日: 2017年02月25日
ISBN: 978-4-7849-3221-4
版数: 第3版
付録: -

シリーズ累計20万部突破! 待望の改訂版

人体の構造と機能を臓器別全10巻に編集したシリーズ。解剖学・生理学の高度な内容をやさしく学べる教科書として評判を呼び、シリーズ総発行部数は20万部にのぼります。第3版は、最新の知見に基づいて内容を更新するとともに、さらに読みやすく、わかりやすい教科書をめざしました。

◆図解を中心とした構成  フルカラーの図解を中心に構成したビジュアルな紙面。どの教科書よりも図が豊富でわかりやすいとの評価をいただいています。
◆見開き完結  ひとつのテーマが見開きで完結するよう編集。重要事項をコンパクトにまとめてあり、読みやすく理解しやすい。
◆解剖・組織・生理の連携  図解に沿ってマクロ・ミクロの構造を学び、その構造がどのような機能を果たしているのか、そしてその構造や機能を支えている物質は何かを、順を追って学習できるよう構成しました。読み進めていくうちに、各臓器の構造と機能のつながりが実感できます。

目次

腹部内臓の概観
肝・胆・膵は,胃や脾臓とともに上腹部の大部分を占める

肝臓・胆嚢
肝臓は最大の実質臓器で,横隔膜直下にある
胆嚢は肝臓の下面にあり,胆汁を貯え濃縮する
肝臓は毛細血管の塊で,多量の血液を含む
直径1mmほどの肝小葉が無数に集まって肝臓をつくる
門脈血は類洞壁を通って肝細胞と出会い,活発な代謝が営まれる
肝臓には多くの免疫細胞が存在し,免疫器官としての働きは小さくない
肝炎は放置すればやがて肝硬変,肝癌へと進行する

代 謝
肝臓は代謝の中心的役割を担う
肝臓は糖をグリコーゲンとして貯え,必要に応じてグルコースを放出する
グルコースのエネルギー変換は解糖から始まる
異化の最終段階;ミトコンドリア内膜で大量のATPが生成される
体内の貯蔵エネルギーの大半は脂肪である
肝臓は脂肪の物流基地である
血漿蛋白質の大部分は肝臓でアミノ酸から合成される
血漿アミノ酸濃度は一定に保たれる
アルコールや多くの薬物が肝臓の酵素で代謝される
体内には3つのエネルギー貯蔵庫がある

胆 汁
肝臓は胆汁酸と余剰コレステロール,老化赤血球から胆汁をつくる
胆汁の分泌は,小腸からのセクレチンとコレシストキニンによって促進される

膵 臓
膵臓は後腹膜に埋まっており,脊椎と大血管をまたいで脾臓に及ぶ
膵臓は多くの腺房からなる外分泌腺で,その中に内分泌細胞群が点在する
ランゲルハンス島は数種類のホルモン分泌細胞からなる内分泌組織である

膵 液
膵液には三大栄養素を分解する酵素がすべて含まれている
膵液はその分泌速度と電解質組成を巧妙に変えている
消化管ホルモンが膵液の分泌を調節している

血糖の調節
種々の調節機構によって血糖値は狭い範囲に保たれている
膵島ホルモンは互いの分泌を調節し合う
インスリンはグルコースの細胞内取り込みと利用を促進する
糖尿病はインスリンの分泌低下または作用低下によって起こる

肝・胆・膵の発生
肝・胆・膵は消化管の付属腺として発生する

[基礎知識]
生命活動は代謝によって支えられている

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序文

 生体内のそれぞれの臓器は,他のすべての臓器と連携して機能することで,生命を維持し,正常な生体活動を支えている。したがって,生体ではそれぞれの臓器が主役であり,生体の機能を理解するにはどの臓器から踏み込んでもよい。この場合,それぞれの臓器で展開される現象を詳細に理解するとともに,常に全体の中での位置づけを考えておくことが肝要である。
 本書は,人体のほぼ中心部に位置する臓器,「肝・胆・膵」の構造と機能について解説している。生体にとって,その構造を維持し,活動を保証するために,外界からの栄養物の摂取が不可欠である。生体は,摂取した栄養物を自分が利用できる形に変え,それを利用した後は体外に排泄する。このような生体内での物質の化学反応過程が物質代謝であり,その中心的役割を担う臓器が肝臓である。肝臓が糖質,蛋白質,脂質の代謝に深く関わるべく,いかに素晴らしい機能的・構造的特徴を備えているかを理解して欲しい。
 肝臓は「沈黙の臓器」と言われる。それだけ予備能力が大きいということではあるが,生体のすべての細胞が必要とする栄養素を供給し,さらに不要物質を排泄する作業を黙々と営んでいる姿を想像すると,ただただ頭の下がる思いがする。
 胆管・胆嚢は,肝臓と消化管を結ぶ管腔臓器であり,肝臓で生成される胆汁はここを通って消化管に到達する。胆汁に含まれる胆汁酸は脂肪の消化・吸収に深く関与するが,胆汁の分泌は肝臓からの不要物質排泄の仕組みでもある。
 膵臓は,外分泌器官と内分泌器官としての二面性があり,いずれの機能も物質代謝に重要である。外分泌機能については,消化液・酵素の生成と分泌機構を理解して欲しい。内分泌作用は膵島から分泌されるホルモンによるものであり,特にホルモンによる糖の代謝,血糖調節の仕組みを理解されたい。
 生体機能の仕組みについて理解が深まると,個々のプロセスをズームアップしてさらに詳細が知りたくなる。本書が,生命現象の不思議に対する読者の興味を惹き起こし,次なる理解を求める出発点になれば,と願っている。

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