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【改訂中】 かぜ診療マニュアル<第2版>

大反響を呼んだあの「マニュアル」が大幅バージョンアップ!

定価:4,320円
(本体4,000円+税)

改訂中です

立ち読み

編著: 山本舜悟(京都大学医学部附属病院 臨床研究教育・研修部 特定助教)
判型: A5判
頁数: 416頁
装丁: 2色刷
発行日: 2017年02月05日
ISBN: 978-4-7849-4401-9
版数: 2
付録: -

医者になったら誰でも診るであろう“かぜ”の患者。しかし、医学部の講義で“かぜ”の診療の仕方を教えているところはほとんどないのではないでしょうか。
“かぜ”なんて適当に総合感冒薬と抗菌薬と解熱剤を出しておけばいいじゃないか、と思われる方もいらっしゃるかもしれません(序文より抜粋)。……こんな「なんとなくのかぜ診療」を続けていませんか?
そんな先生はぜひ本書をご活用下さい!“かぜ”に対する体系だったアプローチを解説した、「かぜ診療マニュアル」がついに改訂です!
“かぜ”の分類に新たに「関節痛型」の解説を加え、本文の内容からはやや外れるが知っておいて得する内容を「アドバンストレクチャー」として大幅に追加!前版から比べ、150頁増の大幅バージョンアップです。

目次

はじめに
◉本書で取り扱う“かぜ”について
◉抗菌薬の投与量と保険適用量

Ⅰ章 成人の“かぜ”のみかた
◉時間がない人へのまとめ
1“ かぜ”の分類のしかた
2“ かぜ”診療における医師の役割
3 地雷を踏まないために
4 地雷を100%避けることは可能か?
念のための抗菌薬が免罪符になるとは限らない
5 2016 年の気道感染症ガイドラインの改訂と薬剤耐性対策アクションプラン
6 Delayed Antibiotic Prescription
7 患者満足度を上げる「説明の処方」の仕方
8 気道症状有り せき,はな,のど型(普通感冒).
アドバンストレクチャー:“かぜ”に抗菌薬は本当に「効かない」のか?
アドバンストレクチャー:上気道炎で抗菌薬処方はどこまで減らせるか?
アドバンストレクチャー:抗菌薬を欲しがる患者さんへの対応
アドバンストレクチャー:総合感冒薬の是非について
アドバンストレクチャー:かぜの薬物以外の治療と予防
コラム:漢方薬のevidence-based medicine(EBM)
9 気道症状有り はな型(急性鼻・副鼻腔炎)
コラム:筆者のしくじり「副鼻腔炎だと思ったら……」
アドバンストレクチャー:アモキシシリン/クラブラン酸製剤にアモキシシリンを足す理由
コラム:本当は怖い“かぜ”に対する「念のため」のマクロライド
コラム:本当は怖い“かぜ”に対する「念のため」の経口βラクタム剤
コラム:上気道感染症にフルオロキノロンを推奨しない理由
10 気道症状有り のど型(急性咽頭・扁桃炎)
アドバンストレクチャー:伝染性単核球症の怖い合併症,脾破裂
アドバンストレクチャー:Lemierre症候群
アドバンストレクチャー:Aだけでいいのか?
アドバンストレクチャー:ウイルス性咽頭炎診断のMistikスコア
アドバンストレクチャー:よくならない咽頭炎
アドバンストレクチャー:伝染性単核球症(IM)でのアミノペニシリンによる皮疹は昔ほど多くない?
アドバンストレクチャー:溶連菌咽頭炎の治療期間
アドバンストレクチャー:sexual historyの聴き方
コラム:筆者のしくじり「よくならない咽頭炎」
アドバンストレクチャー:咽頭炎に対する裏技的ステロイド
コラム:筆者の溶連菌咽頭炎体験
11 気道症状有り せき型(急性気管支炎)
コラム:咳止めとしてのハチミツ
コラム:筆者の咳喘息体験
アドバンストレクチャー:「のどからの咳」と「胸からの咳」
アドバンストレクチャー:職人芸を「見える化」する肺炎診断のための予測ルール
アドバンストレクチャー:誰も教えてくれなかったCRPの使い方:かぜ症候群の半数以上に抗菌薬を処方している人だけ読んで下さい
12 気道症状無し 高熱のみ型
A 敗血症
アドバンストレクチャー:血液培養はいつ採ったらいいの?
アドバンストレクチャー:高熱のみ型のダークホース「細菌性腸炎」
アドバンストレクチャー:重症だから血培をとる余裕なんてなかったけどカルバペネムを投与した?
超アドバンストレクチャー:敗血症の定義改訂(Sepsis-3)について
超アドバンストレクチャー:CRPは役に立つのか?
B 海外渡航関連の感染症
アドバンストレクチャー:海外帰国後感染症の各論
アドバンストレクチャー:海外渡航と多剤耐性菌保菌の問題
アドバンストレクチャー:マラリアとデング熱の鑑別にCRPは使えるか?
C インフルエンザ
アドバンストレクチャー:感度,特異度,SnNout,SpPin,AUROCの落とし穴
アドバンストレクチャー:インフルエンザの治療薬
アドバンストレクチャー:インフルエンザの臨床診断に迅速検査は必須ではない
13 気道症状無し 微熱,倦怠感型
14 気道症状無し 下痢型
アドバンストレクチャー:下痢+αで要注意なもの
コラム:筆者のしくじり「“急性胃腸炎”は誤診の元」
アドバンストレクチャー:嘔吐, 下痢の際の水分補給に「経口補水塩(oral rehydration salts:ORS)の作り方」
アドバンストレクチャー:免疫抑制患者の慢性ノロウイルス感染症
15気道症状無し 頭痛型
16気道症状無し 発疹型
コラム:筆者のしくじり:芳香族アミン構造を持つ抗てんかん薬の交差反応に注意!
17 気道症状無し 関節痛型
18 いつもの“かぜ”と同じですか?

Ⅱ章 小児の“かぜ”のみかた
1 せき,はな,のど型(普通感冒)
コラム:熱性痙攣があると解熱剤は使用してはいけない?
2 はな型(急性鼻・副鼻腔炎)
3 のど型(急性咽頭・扁桃炎)
コラム:急性連鎖球菌性咽頭炎でペニシリンを処方する4つの理由
4 せき型(急性気管支炎)
コラム:小児の反復性の気道感染に対して,予防的にマクロライドを処方するべきか?
5 急性中耳炎
6 フォーカス不明の発熱
7 漢方の適応と治療

Ⅲ章 妊婦・授乳婦の“かぜ”のみかた
1 妊婦が“かぜ”でやってきた
コラム:筆者の体験「咳と切迫早産」
コラム:妊娠中の食べ物
2 授乳婦が“かぜ”でやってきた
コラム:筆者の体験「乳腺炎と授乳」
3 漢方の適応と治療

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序文

第2版序文

初版のあとがきにTo Be Continued…? と書いて終わりましたが,おかげさまで無事に第2部へと続けることができました。
改訂の動機としては,ACP(米国内科学会)の気道感染症ガイドラインの改訂が2016年初頭に出版されたことが大きいですが,初版で書き足りなかったことをどんどん足していったら150頁以上も増えてしまいました。「マニュアル」と呼ぶにはだいぶ分厚くなってしまったかもしれませんが,「時間がない人へのまとめ」だけコピーするなり,ちぎるなりして持ち歩くと省エネです。初版も読んでくださった人のために主な改訂点を冒頭にまとめています。やや高度な内容や議論のある内容については,アドバンストレクチャーとして別項目にしてあります(一部,初版のコラムから移行)。少し専門的予備知識が必要な項目については「超アドバンストレクチャー」と銘打っています。難しいと感じる場合はすぐに読み飛ばしてしまうのが賢明です。
本文中でも述べたように,世界的な耐性菌問題に立ち向かうためには,気道感染症に対する不要な抗菌薬使用をいかに削減するかが大きな鍵を握ります。本書がかぜ診療のそばにあり,読者の皆様のお役に立つことを願っています。
最後に編著者(山本舜悟)の利益相反をお示しします(すべて講演料です)。
 

平成28年度 ・ファイザー株式会社 114,552円
平成27年度 ・大日本住友製薬株式会社 55,685円
       ・一般社団法人日本血液製剤機構 56,709円
平成26年度 ・大正富山医薬品株式会社 155,918円
                 ・Meiji Seikaファルマ株式会社 55,685円
平成25年度 ・Meiji Seikaファルマ株式会社 77,959円
平成24年度 ・大塚製薬株式会社 44,444円
                 ・アステラス製薬会社 55,555円
                 ・サンド株式会社 88,888円
                 ・ファイザー株式会社 44,444円
平成23年度 ・大日本住友製薬株式会社 33,333円

著者を代表して 2016 年12 月 山本舜悟

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レビュー

【ブログレビュー】書籍紹介:かぜ診療マニュアル 第2版(倉原 優先生)

倉原 優 近畿中央胸部疾患センター呼吸器内科・感染症内科
「かぜ診療マニュアル第2版」が400ページと分厚くなってリニューアルされました。第1版を持っていようと持っていまいと、断言できるのは「つべこべ言わず今すぐ買え」ということです。特にかぜ症候群を第一線で診ることが多い人は、マストバイ・マストリードです。なんとなく総合感冒薬やレスピラトリーキノロンを処方している医師は、これを読まなければこの先も間違った医師人生を送りかねません。

コラムの充実度が良い意味で恐ろしい。アドバンストレクチャー、アドバンストレクチャー、アドバンストレクチャーの嵐。また、しくじり先生にあやかって「筆者のしくじり」というコラムが追加になっています。

「かぜ」って難しいですよね。よほど深く勉強していないと、なかなかこんな本は書けないと思います。市中肺炎のことをレクチャーしてくれる指導医はいても、かぜのことをレクチャーできる指導医はなかなかいません。この本は、かぜ診療のノウハウを惜しみなく出しているレクチャーが200回分くらい詰まった一冊です。

初期研修医時代、私が総合診療科をローテートしているときの指導医だったのが山本舜悟先生です。落ち着いた立ち居振舞いの中に熱い闘志がみなぎっている先生で、右も左も分からぬヒヨコ研修医にとってあれが一般的な医療だと思っていました。しかし、後に音羽病院でかなりレベルの高い診療を目の当たりにしていたことを知り、タイムマシンに乗って過去に戻れないものかと悔やんだものです。

以前当ブログで紹介した、「ジェネラリストのための内科診断リファレンス: エビデンスに基づく究極の診断学をめざして」を書いた上田剛士先生や「ホスピタリストのための内科診療フローチャート」を書いた高岸勝繁先生も同じ時期に音羽病院に属していました。切磋琢磨する医師たちがすし詰め状態でゴッタガエしていた環境で過ごした日々は、私の人生の中でいまだに光り輝いています。

(http://pulmonary.exblog.jp/25349416/)

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【ブログレビュー】書籍紹介:かぜ診療マニュアル 第2版(岩田健太郎先生)

岩田健太郎 神戸大学病院感染症内科教授
前の版についてはもう書いたのでそちらも参照してください。

まあ、改訂版を通読して思いましたね。もう、かぜについての本は書けないな。国内外含めて、これが(現時点での)かぜに関する最良の臨床テキストでしょう。診療関係なしで「ネタ」としてかぜを扱うのであればアッカーマンがかなりいい線いってますが、臨床家向けのテキストとして、本書は圧倒的に世界一だと思います。特に著者の臨床研究とその解釈に対する執拗なこだわりから、本書の切れ具合は他の追随を許しません。本書以上のかぜの本が今後存在しうるとすれば、それは「第3版」だと思います。

かぜ診療なんて慣れきった、「いまさらかぜ?」な、擦れっ枯らしの臨床医はそもそもなぜかぜが「マニュアル」として書籍になりうるのか、ご一考願いたいと思います。まずは本書を手に取り、お読みいただきたいと思います。

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正誤情報

下記の箇所に誤りがございました。謹んでお詫びし訂正いたします。

このたびは『かぜ診療マニュアル第2版』をご購入いただきまして誠にありがとうございました。
本書に下記の誤り・変更がございますので,訂正するとともに,謹んでお詫び申し上げます。

 
9頁
【地雷疾患】


・頸動脈解離,破裂性椎骨動脈解離:突然発症
 

・頸動脈解離,椎骨動脈解離:突然発症


180頁
表5


・収縮期血≦100mg
 

・収縮期血≦100mmHg




298頁
文献番号16


橋本公二:薬剤性過敏症症候群とヒトヘルペス6. モダンメディア. 2010;56(12):305-10.
 

橋本公二:薬疹 Drug-induced hypersensitivity syndrome(DIHS). 日本皮膚科学会雑誌. 2006;116(11):1575-81.




315頁
6行目


生理食塩水を用意(自宅で9%食塩水をつくっていただいてもよいと思います)。
 

生理食塩水を用意(自宅で0.9食塩水をつくっていただいてもよいと思います)。



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