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(19)Ⅹ 栄養障害と皮膚粘膜病変[特集:皮膚病変でみる内科疾患]

登録日: 2017.12.26 最終更新日: 2026.02.21

中村哲史 (春日部中央総合病院皮膚科部長)

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栄養障害の皮膚粘膜病変として,蛋白質摂取不足によるクワシオルコル,ニコチン酸欠乏によるペラグラ,必須アミノ酸欠乏による壊死性遊走性紅斑,亜鉛欠乏による腸性肢端皮膚炎や吸収不良による仮性腸性肢端皮膚炎,銅欠乏による毛髪色素脱出などが知られている

消化吸収障害に加え,摂食障害,消化管手術後などに,蛋白質,アミノ酸,微量元素欠乏状態から,上記皮膚症状が混在する病態がみられ,皮膚科領域から,栄養障害性紅斑症と呼ぶことが提唱されている1)

症 例

35歳,女性。主訴:全身の発疹と両下肢のむくみ・潰瘍,疎な頭髪(図1・2)



【家族歴】 膠原病(-),栄養障害(-)
【既往歴】 ‌出生直後に小腸穿孔で小腸切除術を行い,その後頻回に腸閉塞を繰り返してきた。月経が来たことはない。
【薬剤歴】 サプリメントのみ
【現病歴】 ‌2014年に左膝の外傷後に皮疹が出現し,徐々に全身に拡大した。同時に両下肢の浮腫も目立ってきたため,当科を初診した。
【全身所見】 体重34kg


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