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新会長に日医・横倉会長が就任、終末期医療を討議【アジア大洋州医師会連合】

登録日: 2017-09-13

最終更新日: 2017-09-13

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日本、中国、インド、オーストラリアなどの医師会が加盟するアジア大洋州医師会連合(CMAAO、用語解説)の総会が13日、都内で開会した。終末期医療をテーマに14、15両日にシンポジウムを開いて集中的に討議する。CMAAO新会長には日本医師会の横倉義武会長が就任し、人口の高齢化に関して「高齢化のスピードは各国で違いはあれど、いずれ全ての国が直面する問題だ」と述べ、加盟各国で共有すべき問題であるとの認識を示した。

プラサート・サルンヴィヴァッド前会長(左)から会長職を引き継いだ横倉氏

終末期医療は世界医師会(WMA)の重要課題の1つに位置づけられており、今後開催される南米、欧州、アフリカの各地域医師会連合の総会でも、議論のテーマとして取り上げられる。

新会長に就任した横倉氏は、中東呼吸器症候群(MERS)や鳥インフルエンザなどを挙げ、「グローバル化の進展によって感染症や自然災害の脅威は容易に国境を超えるようになった。(加盟各国で)新たな医療体制が求められている」と指摘。また、衛生環境の悪化、所得格差の拡大など、健康格差をもたらす「健康の社会的決定要因」に触れ、「喫緊の対応が求められている」とした。

一方、人口の高齢化や経済発展によって増加する循環器疾患、がん、糖尿病などの「非感染性疾患」(NCDs)にも言及し、「対応の必要性を強く認識している」と語った。その上で、「健康長寿を実現した日本の医療システムは世界の医療のモデルになる。世界への発信を強化し、世界の幸福に貢献したいとの思いを強くしている」と述べた。

総会の開会式には、加藤勝信厚生労働相、小池百合子東京都知事、ケタン・デサイWMA会長らも出席した。

用語解説:CMAAO
1956年に日医が中心となって設立。加盟医師会は、13日の理事会で加盟申請があったパキスタンを含めると19カ国。年1回総会を開催し、各国が抱える医療の諸問題について討議し、議論の成果を文書として決議、世界医師会にフィードバックしている。会長の任期は1年間。

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