著者は米国テキサス州サンアントニオのキリスト教会の牧師で作家。1997年に出版された『たいせつなきみ』は全米で100万部を超えるベストセラー絵本となり世界7カ国語に翻訳。絵はメキシコ出身のイラストレーター、セルジオ・マルティネスによる(マックス・ルケード 著、ホーバード豊子 訳、いのちのことば社、1998年刊)
聖路加国際病院で外科研修を終えて間もなく、同じく内科で研修を終えアメリカでの腫瘍内科医を目指していた夫(現・同院腫瘍内科部長)に連れられ、1歳の息子を伴って渡米した。アメリカでの臨床留学を実現するためには、乗り越えなければならない、いくつかの困難があった。くじけそうになり、もう医師をやめようかとさえ思ったときに出会ったのが、この絵本である。
主人公はパンチネロという小人。その小人の町では、周りの人に褒められると☆をたくさんつけてもらい、評価が悪いとグレードットがつく。パンチネロは何をやっても失敗ばかりで、グレードットだらけだった。落ち込んでいると、目の前をルシアという☆もグレードットもつけていない女の子が通っていく。びっくりして、ルシアの後をつけていくと、山の上にある巨人の家にたどりついた。
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