超音波ガイド下中心静脈穿刺にはピットフォールがある
超音波ガイド下中心静脈穿刺には,「心理的葛藤や抵抗」が生じる
指導者は,初学者のシミュレーショントレーニングをスーパーバイズしなければならない
1. 超音波ガイド法習得のために
十数年前,初めて超音波で内頸静脈を観察した。太い内頸静脈が皮膚のすぐ下にあった。そのとき,もうこれからは内頸静脈穿刺で失敗することはないと思った。しかし,実際に穿刺してみるとどうだろう。静脈は見えるのに針が見えない,いつの間にか針が静脈に入っていることもあれば,いつの間にか失敗していることも…,便利なのか不便なのかわからない…,超音波ガイド下中心静脈穿刺(超音波ガイド法)はそういうものだと気がついた。
本稿では,超音波ガイド法を習得するための鍵として,超音波ガイド法のピットフォールと原理,そしてシミュレーション・トレーニングという3点に絞って解説を行う。