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外国人患者への周術期マネージメント

外国人患者の周術期管理に自信が持てる! 臨床的にまとめた1冊

定価:4,510円
(本体4,100円+税)

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編著: 植田健一(亀田総合病院 副院長/麻酔科 主任部長/周術期管理センター長/アイオワ大学麻酔科 Emeritus Professor)
判型: B5判
頁数: 168頁
装丁: 2色部分カラー
発行日: 2024年03月03日
ISBN: 978-4-7849-2473-8
版数: 第1版
付録: 無料の電子版が付属(巻末のシリアルコードを登録すると,本書の全ページを閲覧できます)

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「外国人患者の術前診察の問診では何を聞けばいいの?」 「内服薬チェックは?」
「イスラム教徒の患者さんで気をつけるべきポイントは?」
●本書は「医療英会話本」ではありません! 外国人患者の周術期管理に自信を持って取り組むためのポイントをまとめた,臨床的な書籍です。
●外国人患者に対しては,文化・宗教・身体面など,様々な「違い」を認識しながら対応する必要があります。
●外国人患者の周術期管理に苦手意識のある医療従事者の方,必読の一冊。

目次

第1章 外国人患者を知る
1 Cultural Competence(多文化対応能力)  植田健一
2 人種の生物学的違いを理解する  植田健一
3 インバウンド患者への対応  Antonio Silva Perez,磯辺晴美
4 リスクマネージメント  Antonio Silva Perez,磯辺晴美

第2章 術前管理
1 説明と同意  柳本達摩セルジュ
2 術前診察  植田健一
3 内服薬のチェック  寺口 徹,舟越亮寛

第3章 麻酔管理
1 外国人患者の麻酔管理へのIntroduction  植田健一
2 緊急手術への対応  植田健一
3 小児の手術  土居ゆみ
4 産科麻酔  植田健一
5 手術室で役立つコミュニケーションツール  植田健一

第4章 術後管理
1 術後リカバリー室での外国人患者対応:異文化理解と英語表現の活用  花田諭史
2 集中治療室での対応  植田健一
3 痛みの管理  杉山大介
4 リハビリでの対応  鵜澤吉宏,村永信吾

第5章 外国人からの声
1 外国人患者へのアンケート調査と満足度調査  植田健一
2 Voices from Foreigners(1)  John C. Wocher
3 Voices from Foreigners(2)  John R. Harris

Appendix
第5章2 Voices from Foreigners(1)  John C. Wocher
第5章3 Voices from Foreigners(2)  John R. Harris

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序文

 日本という国は単一民族国家であり,世界で稀にみるほど外国人が少ない国家である。在留外国人は人口のわずか2%程度で,COVID-19感染拡大の影響もあり,ここ数年横ばいで推移している。その中でもアジア人の割合が高く,トップ3は中国,ベトナム,韓国で,ほぼ6割を占めている。そのような環境で生活を営んでいる日本人は日常的に外国人との関わりが乏しく,彼ら/彼女らとコミュニケーションをとることに対して苦手意識がある。また,世界共通言語である英語力の低さがそれに追い打ちをかけている。実際,TOEFL®やIELTSTMなどの英語力を評価する試験の平均点は世界の最低レベルに位置する。これは他国のように英語が共通言語であったり,専門領域の教育は自国の言語ではなく英語でといったことはなく,幸か不幸か,日本では英語をまったく使用しなくても日本語だけで生活していくことができてしまうためである。このように,外国人に接する機会が少なく英語力に不安がある中で,医療従事者として,外国人患者の周術期マネージメントに関わることは非常にストレスであり,不得意とするところはしごく当然のことである。また,外国人患者の周術期マネージメントは文化的または宗教上の違い,身体的な違いなど,様々な「違い」を認識しながら対応する必要がある。これは,日本人同士での共通認識,文化的背景を考慮した患者への対応とはまったく異なる。
 一方で,外国人の目からは,「Made in Japan」の質の高さを評価されており,これは医療に対しても然りである。我々が提供している医療は,その治療成績,看護の質,どれをとっても間違いなく世界トップクラスであり,どの国の患者であれ,その期待を十分に満たす周術期マネージメントを提供することができるという自負を持ち,気後れすることなく堂々と外国人患者に対応して頂きたいと思う。今後は,日本の質の高い医療というサービスを国際展開するためにも医療従事者の外国人患者への対応能力は必須となるだろう。本書を周術期マネージメントに関わる医師および看護師の外国人患者への対応にお役立ていただければ幸いである。

2024年2月

亀田総合病院 副院長/麻酔科 主任部長/周術期管理センター長
アイオワ大学麻酔科 Emeritus Professor
植田健一

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